【ハノイ理美容師対談④】これだけは誰にも負けない!理美容師スキル

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近いようで遠い。遠いようで近い。美容師と理容師。
運命のいたずらか、ハノイで出会った同じ歳2人。
かたや美容師 × 現地採用、かたや理容師 × 出向という立場である山志田淳さん、佐藤輝明さんの2人にそれぞれの立場で語って頂きました。
最終回である今回は、ハノイのお客様事情などヘアスタイルに関するトークをして頂きました。今回でこの対談も最後です。ぜひぜひご覧ください。
▼過去の記事はこちら
【ハノイ理美容師対談①】美容師/山志田淳 × 理容師/佐藤輝明
【ハノイ理美容師対談②】ハノイにおける日本人美容師、日本人理容師の価値
【ハノイ理美容師対談③】ハノイ生活で変わったプライベートの様子

理美容師対談・最終回

淳さんに質問!ハノイのお客様事情はどう?(髪質やオーダーなど)

美容師・淳
ハノイには、欧米人、韓国人などほかの国の人も多くいるから、オーダーも髪質も多極化する。ほんと人それぞれバラバラだから、そういう人達の要望を聞くのは、自分の技術が揺さぶられていつも勉強になるし、面白い。例えば、ハイレイヤーにして下さい!っていう人もいれば、絶対に壇は入れないで下さい!っていう人もいる。ベトナム人は、重めじゃないと嫌とか、欧米人はハイレイヤーが好きで、動きのあるヘアスタイルを好むとか。
日本に居たらその時の旬というか流行で固まっちゃうけど、ハノイに居るとそれがない。そこらへんが、技術の勉強になるし、自分の幅が凄い広がっている。
理容師・輝明
美容師さんだと日本の流行が追いかけられないのは大変そうだけど、そこはネックにならないの?
美容師・淳
僕は、色々な人のツボが知れて、面白いかな。
ベトナム人女性は絶対前髪作りたくない人が多くて、前髪結構嫌うんだよね。日本には四季があるから、重めの時期とか絶対あって、オーダーが偏るけど、そういうオーダーの偏りがハノイには無いから、色々なオーダーに対応できるようになる。
今後、日本に戻ったとして、どんな流行になったとしても対応できるようになっていると感じていて、絶対に自分の武器になってると思う。
山志田 淳・美容師
千葉県出身。高校卒業後組合立千葉美容専門学校に入学。卒業後、ヘアカラー特化型サロン「Hair&Make ZA’S 」で美容師のキャリアをスタート。美容師の活躍の場を増やしたいという思いから、2017年4月からハノイの美容室「KUKAI」に就職、同年7月より系列店の「KUREHA」の店長に就任。日本のヘアカラーをハノイに広めるために奮闘中。

輝明さんに質問!ハノイでは日本以上に女性客の来店も多いと聞いたけど、日本での仕事と何か変化はあった?

理容師・輝明
やっぱり、レディースカットをするようになったのが大きいかな。
価格帯を見るとローカルサロンより大分高いんだけど、そんな中でも来て下さるベトナム人女性の方がいて、レディースカットをする機会が格段に増えたよ。
日本は、理髪店とか床屋さんとかは、男性が行く場所っていうイメージがあるから基本的に女性客は来ないよね。
美容師・淳
そうなんだ。
理容師・輝明
うちのお店は、半個室になっているのとお店の店構えが「床屋さん!」感は出していないから、理髪店と分からずに入ってくる女性はいたけど、そんなに多くなかったな。
あとは、モデルとしてヘアカットした女性がそのままお客様として来てくれる事もあるけど、ほぼほぼ女性のお客様はいなかったよ。
ベトナムは免許の差が無いというのもあるから、現地の女性が理容室であることを気にせずお客様として来てくれて、僕からしたら大分変ったよ。
あと駐妻さん(注:駐在員の奥様)も最初子どもの髪を切りに来てくれて、出来上がりをみて「あ、じゃあ私も切ろうかな!レディースも出来るでしょう?」みたいな感覚で来てくれる人もいる。レディースが増えた事に伴って、色々新たな勉強をする機会が増えたかな。
あと言葉!言葉を覚えないといけないよね。
美容師・淳
今まで、レディース自体あんまり切った事なかったのに、突然趣味嗜好の違うベトナム人女性の髪を切るってどう?
理容師・輝明
最初はどうやって切ったらいいのか凄い迷ったよね。けど、来てくれたからには切らないといけないから・・・。僕の先輩で美容師と理容師両方のライセンスを持っている人がいて、ずっと美容師として働いていて、30歳を過ぎてから理容の免許を取って、うちに入ってきた人で、その方に相談したら「気持ちが大事だから!これにしよう!って決めたらそれにするしかないから!」と言ってもらった事がある。お客様として来てくれて、「切って」と言われたら切るしかないし、同じ”髪”だからやるしかないよね。
美容師・淳
そうだね!
理容師・輝明
まぁーでもメンズでも気に入ってくれる人は、気に入ってくれるし、気に食わない人は気に食わないからね。
レディースも一緒で気に入ってくれれば気に入ってくれるだけの話だと思う。
美容師・淳
確かにね。
理容師・輝明
悩んでることを山志田君にチラホラ話してたら、サイトとか教えてくれたよね。有名な美容師さんのカットの動画を送ってくれたりとか、凄い勉強になるよ!
髪自体は、はさみを持ったら切れるから、やっぱり動画見ただけでも勉強になる。あとはテクニックと経験だよね。経験は、美容師さんに比べたら女性のカットの経験は少ないから、やっぱり劣るとおもうけど・・・教えてもらえるの助かる。
美容師・淳
いえいえ!ギブアンドテイクだよね!
理容師・輝明
あとは、日本にいる知り合いの美容師さんに相談したりもするかな。ベトナム人の髪を切るには、文化を知らないといけないし、日本人女性よりもこだわりが強くて、前髪を作るとしたら、パッツンが好きだし。あとは横の張り!大げさに出した方がいいみたいで、耳の上あたりにボリュームがあるのが好きだよね。サイドがぺたんとなるのは嫌がる。ザップス*とか、日本にはないオーダーがある。
そういうこだわりが、日本とは全然違う。
ただ、正直に言ってベトナム人にはまだ多様性がなくて、ファッションとか見ていても、流行っていると一貫してやっちゃう傾向があると思う。特に男性は、みんな刈り上げてるとか、みんな七三にスーツとか!・・・まー、なかには違う人もいるけど。もうちょっと多様性が出てきたらもっと面白くなりそう。日本のファッションって世界からみてもわりと異質というか、服装と髪形も色々いるから、ベトナムもそうなったら良いなって思う。

*ボリューム出すための強めのパーマ

これだけは負けない!という理美容スキルは?

理容師・輝明
これちゃんと話せば一番語れるやつだ!
美容師・淳
そうそう、営業ポイント(笑)
理容師・輝明
ヨシっ!(笑)
美容師・淳
僕は、日本ではヘアカラーに特化したお店で働いていて、だからベトナムで手に入る少ないカラー剤でも、より多くの色が出せるっていう自信がある!だから、ヘアカラーが自分のなかでは一番の武器だと思ってるよ。デザインカラーっていう、グラデーションカラーとか、ハイライトとかも。カットの仕方とどこにハイライトを入れるかによって、動きがいっぱい出せたりだとか、3Dの奥行きが出たりだとか、そういうのが色々と使い分けられる。ヘアカラーに関する知識をかなり勉強して来たから、ハノイに髪の毛の色が綺麗な女性が増えたら良いなって思う。日本だと仕事で髪の毛染められないって人もいるけど、わりとハノイの方が日本人もイケイケな髪形にする人が多いから、是非ベトナムで髪色を楽しんでほしい。
理容師・輝明
意外と山志田君がコンパクトにまとめてきた!
美容師・淳
いいよ、語って!(笑)
理容師・輝明
僕は、自分の中でだけど、学生の頃からパーマが好きで、特に巻くのが好きで、コンテストとかにも出ていたから、そこが武器かな。
美容師さんはわからないけど、理容師だとパーマに苦手意識が強い人も多くて「えー!パーマかー(涙)」みたいな人がいて、スタイリストになってからもパーマが苦手な人って割と多いんだけど、僕はそういうの全く無くて、「よしパーマ来たな!」みたいな。「来た来た~!」みたいなのがある。メンズのパーマだけどね。
美容師・淳
パンチパーマも?
理容師・輝明
僕パンチは出来ないだよー。
美容師・淳
ダメなんかい!(笑)
理容師・輝明
えっ、パンチは無理!
普通のロットパーマ!っていうのかなー、コールドパーマ。
あっ、でも言おうと思っていたこと他にもあるから、とりあえず1個目は、パンチパーマ以外のパーマで!あー、でもパンチパーマかぁ・・・。
美容師・淳
いないから、いないから大丈夫(笑)
理容師・輝明
あっ、でもハノイ来てから2人くらいパンチかけてっていう人がいた!
美容師・淳
(笑)
理容師・輝明
とりあえず2個目!
2個目の武器は、スタイルチェンジが得意というところ。「お任せ!」とか「なんか良い髪形ない?」とか、似合わせみたいなのは結構、その人の雰囲気を見てやるのが得意というか楽しんでやれる。
美容師・淳
それはメンズ?
理容師・輝明
うーん、メンズかな。
あとはバランスを整えるのは、自分的に凄い大事にしているかな。頭の形や髪の生え方とか人それぞれ全然違くて「じゃあ長さだけを一緒にしたらいいのか」と言ったら、そうじゃないし「じゃあフォルムだけ一緒にすれば良いのか」って言ったらそうじゃないし、やっぱりベストなバランスがあると思う。
最近は感覚でそれがわかるようになってきたよ。前は全然わからなかったけど、練習したり経験を積んでいくうちに出来る様になってきた。お客様によっては、「もっと短く!」みたいな人がいて、本当に短くしてほしい人は切っちゃうんだけど、切らない方がいいなと思うお客様には、自信をもって「切らない方がいいです!」って言いきれるくらい自信がある。・・・まぁ、理容師なら、それくらい思いつかないといけないのかもしれないけどね。でも「どういうの似合いますか?」と聞かれて、「こういうのやってみましょう!」と提案して、「うわぁーこっちにしなきゃ良かったなー(涙)」みたいな風には思わせませんよ!って言っとく。
佐藤 輝明・理容師
宮城県仙台市出身。高校卒業後、仙台理容美容専門学校に入学。
卒業後、東京、大阪に計11店舗を展開し、西洋理髪をモチーフにした「hairsaron ono」に入社。
入社から4年目に本店である日本橋店にてスタイリストデビュー。
それから1年後、取締役の推薦でハノイ店に赴任。ハノイ唯一の日系理容室のスタッフとして日々感性を磨く。

最後の質問!今日対談してみてどうだった?

美容師・淳
僕は、来て半年なんだけど、どうしても環境に慣れてきちゃってて。海外生活してても、最近ふと「あー自分そういえば海外にいるんだよな」みたいな。だから、こういう風に改めて聞かれると自分の中で、「あー自分ってこう思ってたんだ」とかなって、再発見できて良かった。
理容師・輝明
僕と話してみてどう?
美容師・淳
輝君は、僕とは違う環境で働いている人だから、改めてこういう話聞くと凄い面白い。
理容師・輝明
いやぁー・・・。山志田君凄いよ。僕は、自分で自分が心配になるなっていうか。しっかりしてるなーみたいな。
美容師・淳
いえいえいえいえ
理容師・輝明
考え方とか・・・聞くとやっぱり頭に残るじゃない。そうして色々考えるから、こういう機会があるとやっぱいいよね。こういう風に話を聞いて僕も真面目に考えなきゃなーみたいに思えるし、いやーたまには真面目に話すのもいいよね。
美容師・淳
そうだね。
理容師・輝明
これからも、もっと真面目な話しないとダメだね。なんかほんと100%感心みたいな。「あー!」って思う事ばっかりだったよ。一緒に居ても凄い真面目な話こんな長い時間することないから、いい機会だったよね。
美容師・淳
ほとんどしょうもない話してるもんね(笑)
理容師・輝明
僕たち、同じ店で働いているわけではないから、見えるところも限られてるしね。同じ店で働いている人なら、毎日顔を合わせてるから「きっとこういう事考えてるんだろうなー」って垣間見える時があるから大体わかるけど、仕事一緒にしているわけじゃないからどういう感じで働いているかもあんまりよくわかってないし。
美容師・淳
けど、最近お互いカットしあってるよね(笑)
理容師・輝明
そうだね。カットしてもらって、カットしてるけど。かといって見える部分って少ないから。「あーこういう風に切ってくれたんだなー」とかそれ以外の部分はわからないかな。あっでも山志田君周期早いから(笑)ちょっと経つと「もっと短くしようかなー」とか言い出すよね(笑)
美容師・淳
早く切って!早く切ってってなる!
理容師・輝明
(笑)

おまけ

後日、淳さんの髪の毛を輝明さんがカットしている様子の写真を送ってきてくれました。
場所:Hair Salon KUREHA

山志田淳さん、佐藤輝明さん、今回は長い時間対談にお付き合い頂きありがとうございました!
またよろしくお願いいたします。

お店紹介

Hair Salon KUREHA(美容室)

Hair Salon KUREHA
住所:Số 26 , đường Phạm Huy Thông, Quận Ba Đình
電話番号:096 473 8908(日本人直通)
営業日:(月・火・木・金曜) 10:00 ~ 21:00(最終受付:20:00)
(土・日曜) 9:00 ~ 20:00
休日:毎週水曜日
Homepage:http://kureha-hanoi.com/
Facebook:https://www.facebook.com/HairSalon-Kureha-Hanoi-430811877116275/

日本橋ヘアサロンONOハノイ店(理容室)

日本橋ヘアサロンONOハノイ店
住所:V-Tower, 649 Kim Mã, Ngọc Khánh, Ba Đình, Hà Nội
電話:024-3200-2570
営業時間:平日10:30-20:00 土日祝9:00-18:30 無休
Homepage:http://onohair-vn.com/ja/home/
Facebook:https://www.facebook.com/hair.ono.hanoi/

Presented by http://2b2t-vn.com/

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ABOUTこの記事をかいた人

Halca@Earth

宮城県仙台市出身。ベトナム・ハノイ在住歴5年目。 ベトナム在住そして、独身女性だからこそ書ける記事を提供できるよう日々奔走中。自称ハノイ美容マニア。趣味である各国の「民族衣装」撮影時にベストなコンディションで臨めるよう、日々新しい美容方法を試している。 本人はしっかりしているつもりなのに、度々変な事に巻き込まれる。地元の後輩からは『生きるコントby大宮エリー』と言われている。