ベトナムの銀行で作ったデビットカードの情報が漏えいした時の話

今回は、読者の皆様への注意喚起も含めて、去年の今頃ベトナムの銀行で発行してもらったデビットカードの情報が漏えいしてしまった時の状況やその後どうなったかについてお話し致します。

何処から漏えいしたの?

正確に何処から漏えいしたのかは未だにわからないのですが、情報漏えいした際にアメリカからの引き落としがあってそれで情報漏えいした事が判明しました。
去年も今の時期に海外旅行に出かけており、ホテル予約や航空券の購入、現地のATMにて引き落としなどいつもよりデビットカードを使用した頻度が多い時期でした。

私の友人達がオーストラリアと日本それぞれでカード情報漏えいしてしまっているので、決してベトナムのカードだから起こった出来事では無いと思います。むしろ、私は友人達からその話を聞いていたので、ごくごく身近な出来事なんだ!と思い、日本のカードは基本的に使わないようにしています。日本のカードで同じような事が起こってしまうと海外にいては、諸々の手続きやカードの受け取りなど日本に帰国しないといけない状況になりそうなので、言葉の壁はありますが、ベトナムのデビットカードを利用しています。筆者は、USD口座で貯金をしていて必要な分だけVND口座に振り替えして使っているので、万が一VND口座から全額引き出されてしまっても大きな金額にはならないようにしています。日本のクレジットカードの限度額ギリギリまで勝手に使われちゃうよりずっと安全かと思います。あっ!とは言え、この時の被害額はゼロでした全額返ってきましたよ!

情報漏えいはどうやってわかったの?

筆者は、デビットカードを利用した際にベトナムの携帯にSMSが届くように設定しており、身に覚えなの無い利用は直ぐ分かるようになっています。(口座開設時に窓口で設定してもらいました。)ただ、最初に引き落としがあった際には何故か直ぐ後に返金があったため、同僚から「銀行のミスじゃないか!?」と言われました。日本だったら、勝手にお金が引き落とされて、その直後に返金なんて大事件ですが、「ベトナム人適当だしそういう事もあるのかも、、、」とその時は変に納得してしまいました。
その数週間後にまた身に覚えがない引き落としがあり、今度は返金が無かったので「やっぱりおかしい!」と思い今度は、別の同僚に相談したところ、「最初の引き落としからおかしいでしょ!!!」と怒られ、直ぐ銀行に電話して事情を話してくれました。
電話して直ぐにカードの利用が止まり、勝手に引き落とされたお金も直ぐに返金されました。

カードの再発行手続きは?

銀行の電話窓口(英語対応)にて、カードの再発行について尋ねると、「再発行には、110,000VND(≒490円2016年08月現在)が必要です。」と言われました。
カード情報が漏えいした事は共有されていないようで、私の個人的な希望で、再発行みたいな扱いの説明をされました。「leak of information(情報漏えい)したのに、なんで私が再発行代払わないといけないの!?」と聞いても、その単語がわからないみたいで、「言ってる意味がわからない、リークって何!?」と聞かれ、スペルを言っても、理解してもらえませんでした。
わかりやすく「情報が盗まれたの!」と伝えてみても、「カードを盗まれたのか!?」って返ってきてお互い全く通じ合えず。結局、「再発行手数料はルールですから」の一点張りで電話が終わりました。
credit翌日仕方がないので、窓口へ。
窓口のスタッフ達は、みんな英語がほとんど理解できない人ばかりでなのですが、電話で無理なら仕方がないので、窓口にいきました。
そこでまた電話と同じようなやり取り、「”Leak”ってどういう意味だ!?”Stole”って何が!?」というような流れになり、スマホのGoogle翻訳アプリで、「rò rỉ thông tin(情報漏えい)」と見せたところ、やっと状況を理解してくれました。
「何処で?」「どの様にわかったの?」「大丈夫!?」とわかりやすい英語で親身に聞いてくれるようにはなったのですが、つまりは、銀行内で情報共有がされていないという事ですよね。

情報漏えいがわかった際、電話でひと通りの事は、ベトナム人の同僚にベトナム語で説明してもらい、その後にカードをストップしたのですが、そういった事は一切データ共有されていない様子でした。

新規口座開設?

なんとかカード再発行してほしい旨を伝えると、元の口座だと110,000VNDがどうしてもかかってしまうので、新規口座を開設したらどうか?と提案されました。そちらだと無料だそうです。
これで、カード再発行手数料を払う払わないで揉めなくてすみますし、USDからVNDにインターネットバンキングを利用して両替できれば元の口座でも新規口座でも変わらないので、口座を開設してもらう事にしました。
手続きの書類は、私が外国人でベトナム語を理解できないことをわかってくれて、代わりに窓口のスタッフが口座開設の書類を全部記入してくれました。
その後数分で、新規口座開設完了!次は、来週末にATMカードが発行されるから取りに来るようにと言われました。

カードの受け取り方法は?

カードは、日本の様に郵送はしてもらえず、銀行に直接取りに行きます。(むしろ郵送されちゃうと手元に届かなさそうなので、窓口での受け取りのほうが安心です。)
指定された日にカードを受け取りに行くと無事にカードが出来上がっていました!それもVISAデビット機能付きでした。(頼み忘れていたのですが、付けてくれていました。)
記事では、サラッと書いていますが、再発行の事で揉めたりしたこともあり、結局新しいカードを手にするまでに約1ヶ月ほどかかりました。長い戦いでした。

インターネットバンキング手続き

カードを受け取った日の夜。早速、USD口座から新規開設しカードが手に入ったVND口座にお金を振り替えようとしたところ、新VND口座が選択肢に出てきませんでした。どうやら、インターネットバンキングの申込がされていなかったようです。てっきり、標準仕様でインターネットバンキングが付いているものだと思っていました。何事も確認しないと駄目ですね。日本に居た時は、当たり前に銀行員さんが、必要そうな事を言ってくれるし、聞いてくれて、万が一聞いてくれなかったりすると「不親切な人だった!」となりますが、海外では言われないのが普通。自分が疑問に思った事、必要だと気づいた事は積極的に質問しないといけないですね!強くなるわけです。
PCそして、また後日銀行へ
銀行に行ったら直ぐにインターネットバンキングを開いてくれて、USD口座からVND口座へのネット振替が出来るようになり、その後、ATMでVNDがおろせる様になりました。
ATMで、お金が下ろせなかった期間、毎回窓口で手続きするのが、地味に面倒くさかったです。(かと言って1回で収まるような大金は持ち歩きたくなかったのです。)皆様も、情報漏えいには十分ご注意下さい。

※記事内の画像は全てイメージです。実際に起きた情報漏えい問題とは一切関係ありません。



この記事が気に入ったら、投げ銭をお願いします

最小15円から投げ銭可能! 皆様からのサポートが、励みになります。
ご支援ありがとうございます!

ABOUTこの記事をかいた人

宮城県仙台市出身。2013年6月からベトナム・ハノイ在住。 ベトナム在住そして、独身女性だからこそ書ける記事を提供できるよう日々奔走中。自称ハノイ美容マニア。趣味である各国の「民族衣装」撮影時にベストなコンディションで臨めるよう、日々新しい美容方法を試している。 本人はしっかりしているつもりなのに、度々変な事に巻き込まれる。地元の後輩からは『生きるコントby大宮エリー』と言われている。