AUBE JAPAN新メンバーに伝授!ベトナム人女性の髪形攻略法@ハノイ

2017年10月10日にハノイの日系美容室『Beauty Salon AUBE JAPAN』に加入した安藤絢香さんをご紹介とベトナム人女性の髪形攻略法対談をお送りいたします。
ハノイに住んでいると「髪の毛切るのは日系が良いけど、カラー位ならローカルのヘアサロンの方が安いし、行ってみたいんだけど、どうかな?」と聞かれる事がたまにあり、筆者も今までは「別に良いんじゃない?」と思っていたのですが、今回の対談を聞いて、考え方が180度変わりました!
同じアジア人と侮るなかれ!ベトナム人と日本人の髪質では・・・・詳しくは、絢香さんのご紹介の後で!

AUBE JAPAN初!日本人女性美容師

絢香さんは、AUBE JAPANオープン以来初の日本人女性美容師さんです。最近のハノイは、男性美容師さんが多かったので、貴重な存在です。

自己紹介は、動いている動画でご紹介いたします。

ベトナム人女性の髪形攻略法

お待たせいたしました!ここからは、新メンバーとして加わった絢香さんにAUBE JAPAN店長の伊藤星太さんより是非とも伝えておきたい事がある!との事で、対談形式にて「ベトナム人女性の髪形攻略法」をご紹介いたします。ハノイの髪形で悩んでいる日本人女性にも役立つ情報となっておりますので、是非是非ご覧ください。

髪形のオーダーについて

Ayaka
星太さん、よろしくお願いします!今日は何を教えて頂けるのでしょうか?
Seita
ベトナム人女性の髪形攻略法を教えていきます!
Ayaka
ベトナム人と日本人って違うんですか?
Seita
結構違うよ。
日本人のオーダーやカウンセリングのやり方とベトナム人とでは全然違うし、あと好みも全然違う。
ベトナム語を話せると別なんだろうけど、基本的に通訳を介しているのから大変。ベトナムに来て一番苦労したことは、通訳を介してカウンセリングを行うということで、慣れるまで・・・今でも結構大変かも。
Ayaka
自己主張が強い感じですか?
Seita
自己主張が強いというよりも、どっちかっていうと日本人の場合は「今日こういう感じで行きたいんです」とか「こういう感じにしたいんです」とか比較的自分のしたい髪型を教えてくれるお客様が多いんだけど、ベトナム人のお客様は特に何かやりたい事があるわけじゃないんだけど、とにかく変えたいというオーダーが多い。
「あなたはどんなスタイルが似合うと思いますか?」などと聞かれる事も多くて、完全にプロ目線での意見を求められてくる。日本人のお客様に慣れていると会話の中でなんとなくこういう髪型にしたいのかな?っていうのが出てくるのを汲み取って提案したり、お客様のやりたい髪型のゴールを擦り合わせていくんだけど、ベトナム人のオーダーの仕方は逆でやりたい髪型があったとしても「あなたはどう思いますか?」と意見を求められるよ。お客様の好みとか一切関係なしに「俺はこれが良いと思う」ていうのを伝えないといけない。そういうのをベトナム人のお客様は求めてくる。
Ayaka
提案するとその髪形を受け入れてくれるんですか ?
Seita
いや、最終的に「私はそれが好きじゃないわ」とか言われる時もある。
Ayaka
えー!!!
Seita
「なんだ最初からやりたい髪型あるんじゃん!」ていう時もあるんだけど、必ずって言うほど「髪型の提案してくれ」っていう風に聞いてくる。
Ayaka
そうなんですね。
Seita
「肩くらいの長さまで切りたいんだけど、私に似合いますか?」とか「レイヤー入れたいんですけど似合いますか?」とか聞かれる。日本人のお客様の様に、(お客様)こういう風にしたいんですけどいいですか?」「(美容師)はい、やります!」ではないね。だから自分の意見をしっかり持っていないとカウンセリングしている時に「この人本当に大丈夫かな?」みたいに思われるよ。
Ayaka
試されている感じですね。
Seita
そうだね、それが慣れるまで結構時間かかったかなー。けどまーこっちもプロなんで、しっかり提案はしていくんだけどね。

ベトナム人女性の髪質について


Ayaka
顔の形と髪質は、日本人と同じですか?
Seita
そんなに日本人と大差ないから、カットに関しては一緒!同じアジアンヘアーだし、黒髪だから、カットだけなら日本人のお客様と同じ感じで考えていて大丈夫。
Ayaka
そうなんですね、良かった!
Seita
ただ!カラーとかパーマとかストレートとか特殊になった瞬間に日本人と全然違う。
Ayaka
パーマが、かかりづらいとかですか ?
Seita
薬液の反応の仕方が日本人と全然違うんだよ。
Ayaka
そうなんですか!?
Seita
これは本当に全然違う!
ハノイにいる日系美容師さんたちとも話しているんだけど、これはみんな苦労している。日本だとスーパーハード(凄く強い薬液)を使う時は、「この薬使った!」みたいな感じになるけど、ベトナム人だとスーパーハードを使って普通な感じ。
日本人の髪の毛の場合は、薬液をつけて10分も置けば、置きすぎな感じなんだけど、ベトナム人の場合は10分置いて流したら全然かかっていない。ベトナム人は日本人と髪質が似ているんだけど パーマやカラーの液は日本人の2倍3倍、下手したら5倍時間おかないと 薬液が反応しない
日本人の髪って一見ベトナム人と似ているんだけど、ベトナム人の髪より痛みやすいし、 薬液も反応しやすい。その日本人の髪に慣れていると「ほんとこんなに時間おいていいの!?」ってびっくりする 。加温とか日本人はほぼしないけど 、ベトナム人の髪には「こんなに加温していいの!?」と思うくらいやる 。日本だとストレートやデジパの時に加温する事もあるけど・・・そもそもしないよね。
Ayaka
そうですね。
Seita
加温しても5分位じゃん。
ベトナム人だと普通に加温40分とかする。
Ayaka
40分!?
Seita
下手したら加温40分かけても後日ちょっと弱いからかけ直してって言われることもある。それでもう一回40分加温してやっと満足のいくパーマになる。
日本人がベトナムのローカルヘアサロンでパーマやカラーをかけたら多分すごい傷むと思う。
Ayaka
ベトナム人は、しっかりパーマがかかって形ができていないと駄目ですか?
パーマもしっかりくるくるしてないといけないとか。
Seita
それ、凄いそう!
日本人の場合だとふんわりゆるくパーマをかけるぐらいで 、それで自分でムースやワックスを揉み込んで、セットした形がスタイルブックとかに載っている髪型っていう認識だから日本人のお客様には「こうやってセットしてください」とか「こうやって揉み込むとあのボリュームが出ます」とかアドバイスするんだけど 、ゆるふわな感じで。ベトナム人の場合は、違う!自分で一切ヘアセットしない!
Ayaka
そうなんですか。
Seita
中には稀にヘアセットをする人もいるのかもしれないけど、基本的には洗いざらした状態でもうすでにくるくるのボリュームが出ているのを好む。
Ayaka
じゃあ、ブローしないんですか?
Seita
しないね、ブローとかせずバーッと乾かすだけだから、普段の生活でブローしていない状態でくるくるしていないと駄目!
日本の感覚でパーマをかけると「これ本当にかかってるの!?」みたいに言われる。「弱くない?」みたいな
Ayaka
不安・・・。
Seita
日本の商材は安全第一だから、ローカルで使っているものよりも弱くて時間が掛かるっていうのもあるかもしれないけどね。

ベトナム人女性は、ブローが大好き!


Ayaka
その他、注意しなきゃいけないことって何かありますか?
Seita
こっちに来て一番驚いたことはブローの需要がめっちゃ高い!
日本の場合だとカットやパーマ、ストレートのデザインだけで、いかに再現性が高いかって言うのが1つのバロメーターと言うか、お客様への価値観だと思っていて、最後のフィニッシュワークはいかにお客様が普段もやっているように仕上げるか、サロンの仕上がりと家でお客様がやる時の仕上がりがなるべく同じになるように、近い仕上がりになる様にしていたんだけど・・・
Ayaka
日本のお客様はそうですよね。
Seita
そう、日本のお客様の場合は、ドライをした後にプロの技術を使って一生懸命ブローをし過ぎちゃうと、「私の髪ってプロの人がこんなに一生懸命セットしないと形にならない髪型なのかしら?」って不安に思う人が結構いて、ちょっと難しいハンドブローとかしていても、いかに簡単そうにお客様が出来そう!と思うようにブローするかが大事なんだけど、ベトナム人の場合は自分でセットした際の再現性とか全く関係ない!
Ayaka
関係ない?
Seita
「明日からもう同じ髪形にセット出来なくてもいいから、今日一生懸命セットしてほしい!」っていう風に言われる。ベトナム人はサロンに来たからこそサロンクオリティの仕上がりにしてくれというふうに要求してくる。だからブローがすごい大事!

ドライヤーとロールブラシを使って、ヘアセットを行う星太店長。

Ayaka
コテじゃダメなんですか?
Seita
コテじゃダメ!
俺もそれ最初思って、日本だったらこれ普通だったらコテでセットするよねっていうすごい巻き髪でもベトナム人は「いやいやアイロンよりもブローで仕上げてほしい!」という風にオーダーしてくる。ベトナム人女性は、ブローが大好き、ブローの仕上がりが好き!だから、すごい巻き髪でもブローでやるんだけど、ベトナム人女性はローカルサロンとかでもブローをやられ慣れているから、高いレベルが求められる。ベトナムのニーズと日本のニーズが全然違うから、ベトナムに来てまだ1年だけどブローがすごい上達したな!成長したな!って自分で思う。正直日本にいた時からブローには自信があったんだけど、更に磨きがかかったよね。
Ayaka
おぉー!!
Seita
俺が初めてベトナムに来た時に常連客のベトナム人女性に自己紹介して、そのお客様からじゃあブローして!」って言われてブローしたら「あなた弱いわね」と言われて・・・後日他のスタッフがブローをかけているのを見たらすごいくりくりで「こんなにするんだ!?」っていう衝撃があった 。「あれがゴールなんだ!?そういう事!?」みたいな。上から巻いたくりくりの巻髪をブローでやることなんて絶対ないじゃん。
Ayaka
絶対ないです!
えー練習頑張ろう・・・。
Seita
硬毛の人だとブローでやるのは難しいけど、軟毛の人だとブロー凄い求められるよ。
Ayaka
 それだけ念入りにブローするとしたら一人にかかる時間も変わってきますよね?
Seita
そうだね、最初日本人にかかる時間で予約を組んでいたら、ベトナム人ってこんなに時間かけるんだって言う驚きがあった。

丁寧にカールしていきます。
日本ではあまり見ない光景なので、見ているとロールブラシの動かし方がとても興味深いです。

Ayaka
じゃあ時間をかけてもベトナム人のお客様はそれほど気にしないですか?
それともスピードはあった方がいいですか?
Seita
時間は短いに越したことはないんだけど、上手い人でもそれなりに時間のかかるようなブローを要求してくるから、どうしても時間がかかるんだよね。
ちゃんとブロッキングしてブローをしたりとか、日本だとほとんどないよね。
Ayaka
そうですね。
Seita
日本では、ブローをし過ぎるとなんかカットが良くないとかいうイメージがあり、なるべくカットで形を収めたいっていうのがあって、いかに美容師しか使えない特殊な技術を使わずに、サロンクオリティを届けるかっていうのがお客様にとっての一番の価値だと思っていたんだけど、ベトナムに来て一気に変わったよね。
Ayaka
じゃあ、ベトナム人のお客様は基本ブローしっかりですね!
Seita
中には、日本人みたいな仕上がりを求める人もいるけどね。「私普段ブローしないんで」みたいな。ドライの状態で形をチェックしたいっていうお客様もたまにいる
Ayaka
たまに・・・。
Seita
20人に1人くらい。
Ayaka
少ない!

ベトナム人女性の髪形攻略法を聞いての感想は?


Ayaka
日本と同じことをやっていたら 、ベトナムの方にはなかなか好かれないんだなと思うので、せっかくベトナムに来たからには、自己主張としっかりとしたブローを頑張らないといけないなって思いました!
Seita
ハノイでベトナム人のカウンセリングとかしていると自分に一本芯が通るよ。
Ayaka
ちょっと強くなりますかね。頑張ります!
Seita
ジャパニーズスタイルを提供するっていうそこを求めてる人もいるからあまりベトナム人化しすぎず、ジャパニーズスタイルをしっかり持ってこれから一緒に頑張っていこう!
Ayaka
はい!よろしくお願いします!

星太店長・絢香さん、ありがとうございました!
美容師さんじゃなくても興味深いお話だったのではないでしょうか?
もっと色々なお話が聞いてみたい方は、是非AUBE JAPANさんにご来店ください!
お二人&ベトナム人スタッフが皆様のお越しをお待ちしております!

お店情報

Beauty salon AUBE Japan
住所:241、Xuân Thủy、Dịch Vọng Hậu, Cầu Giấy、Hà Nội
(ウエストタワー1F.レジデンス入口横)
電話: (024)3224-2954
電話:0120-5319-153(日本人専用)
平日: 10:00~20:00
週末(祝日): 09:00~19:00(L.O.18:00)
定休日/火曜日
カード支払い可
Homepage:http://aube-japan.com/ja/
Facebook:https://www.facebook.com/AUBE.JAPAN/
アメブロ:http://ameblo.jp/aubejapan1016/

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しております。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性があります。予めご了承ください。

最終更新日:2017年11月05日



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ABOUTこの記事をかいた人

宮城県仙台市出身。2013年6月からベトナム・ハノイ在住。 ベトナム在住そして、独身女性だからこそ書ける記事を提供できるよう日々奔走中。自称ハノイ美容マニア。趣味である各国の「民族衣装」撮影時にベストなコンディションで臨めるよう、日々新しい美容方法を試している。 本人はしっかりしているつもりなのに、度々変な事に巻き込まれる。地元の後輩からは『生きるコントby大宮エリー』と言われている。