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ハノイでの子育て。1歳のお子さんを持つママにインタビュー【前編】

今回から2回に渡り、1歳の女の子を持つYさんにハノイでの子育てについてのインタビューをお届け致します。
筆者の将来にも役立つであろう色々なお話を伺ってきました!

妊娠・出産について

ハノイには、妊娠中に通う母親学級はあるのですか?

ベトナム人向けにはあるのかもしれませんが、外国人用のはありませんでした。

出産は、ハノイと日本どちらでされたんですか?

当初は、ハノイで産む計画をしていて、ビンメックに検診に行っていました。
しかし、妊娠後期に胎盤の位置が悪く帝王切開になる事が決まり、ハノイでは長くても4日間しか入院が出来ないので、それだと辛いと思い日本で産むことに決めました。
妊娠32週の時に飛行機で日本に帰るための診断書を書いてもらい、見てくれる産婦人科を探し日本で産みました。

ビンメックとは・・・ビンメック国際総合病院
部屋総数600室。一般の入院用病室や診察室などのほか、VIP用の診察室や首相専用の診察室なども設置された。国際基準の設備と最新の医療機器を備えており、東南アジア諸国の一流病院に並ぶ国際病院となることが期待されている。また、医師の半数以上が医学博士課程を修了した専門医であるという。
引用:VIETJO

それは、かなり大変でしたね。ハノイにはいつ頃戻られたんですか?

生後1ヵ月で戻ってきました。

産まれて直ぐの赤ちゃんは、パスポート用の写真を撮るのが大変と聞いた事があるのですが、いかがでしたか?

物凄く大変でした。
パスポートセンター内にある写真屋さんで、母親である私が黒子ならぬ真っ白な「白子」になって娘を抱き撮影するのですが、1日中寝ているので、目が開かず、写真を撮るのが大変でした。

予防注射について

生後1ヵ月でハノイに戻られたとのことですが、予防注射はハノイでも打てるのですか?

妊娠中に通っていたビンメックで予防注射をしてもらっています。ビンメックには日本語通訳さんもいるので安心です。
ただ、慢性的なワクチン不足で、1000人待ちなどは当たり前、フランス産の予防注射に殺到するようです。ワクチン不足の様子を見ると日本は恵まれているなと思います。

私の同僚でも予防注射の予約がなかなか取れずに困っている人が何人かいます。Yさんは大丈夫ですか?

ビンメックには、パッケージプランがあるので、それを利用しています。
1年パッケージ、2年パッケージと有り、お値段は1年間で6万円~8万円ほどです。日本だと無料なんですが、ベトナムでは支払いが必要なんです。
このパッケージは、子供の健康の為というより病院のセールスという感じです。

日本では予防注射の時期がそれぞれ決まっていると思うのですが、ベトナムはどうですか?

日本では、生後2ヶ月目くらいから予防注射が始まるので、それくらいの時期に行ったところお医者さんに凄く怒られました。
2ヶ月になるまで待っているうちに病気になったら大変なので、ベトナムでは、生まれて直ぐに予防注射を打ち始めるのが普通なんだそうです。

赤ちゃんの体調不良について

子供は、予期せぬ怪我や病気をすることが多々あると思うのですが、病院は心配ないですか?

ビンメックで、通訳さんがいつでも緊急対応してくれるので、風邪を引いたとか、調子が悪いとかで困ることはないですね。

日本の病院と治療法の違いなどはありますか?

ハノイでは、あまり薬に頼らず、風邪を引いた時などは塩水による鼻洗浄などが主流ですね。
私は便秘体質なので、妊娠中薬を出して欲しかったのですが、「野菜と水で十分!」と言われました。逆にビタミン剤や鉄分サプリを処方されて、その時は「不思議な国だなー」と思いました。
あと、少し前に、娘がインフルエンザになって41度の熱を出してしまった事があったんです。解熱剤を飲んでも全く熱が下がらず、母乳を飲まなくなったら入院と言われました。
看護師さんに娘の服、おむつも全部脱がせるよう言われ、看護師さん達が、お湯でタオルを濡らして娘の身体に巻いたんです。
そうしたら、解熱剤でも引かなかった熱が下がったんです。
正直私は、オムツをしていなかったので、いつ漏らすかとそちらの方でヒヤヒヤしてしまいましたが、こういう熱の下げ方もあるんだなと学びました。
結局入院になったのですが、赤ちゃん用のベッドがなくて、大人用のベッドで親子で寝るよう言われ、本当は1周間の入院だったのですが、大人用のベッドで2人で寝るほうが心配で1日で退院しました。


前編では、病院での事を中心にお伺いいたしました。後編では、ハノイでの生活を中心にお伺いしていますよ。
後編もぜひぜひお楽しみに!

ハノイでの子育て。1歳のお子さんを持つママにインタビュー【後編】

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