本日は、栄光ゼミナールが運営する日系100%の幼稚園「おひさま幼稚園」の園長先生に幼児教育についての色々とお話を聞いてきました!
独身で子供がいない私の耳にも「とっても良い幼稚園!」との評判が届いてくる「おひさま幼稚園」どんなこだわりがあるのでしょう!?
阿部園長インタビュー
私は、2000年に大学受験を専門にした栄光ゼミナールに入社をしました。
入社後は、3年ほど西東京で、国語と英語を教えていました。一橋大学のお膝元でしたので、そちらに入学をしたいという学生が主でした。
3年間働いてみて感じたのは、大学受験を行うために伸びる伸びしろというのは、限りがあるということで、もっと夢や可能性を広げていくとなった時には、学年を下げて指導していく必要があると思い、自ら手を挙げて、私の故郷仙台に戻って、高校受験や中学受験を行う小中学生の指導にあたりました。
しかし、仙台ではまた別の問題で限界を感じることが多々ありまして、東京は進んでいてほとんどの子供が中学受験をしていますが、仙台はしていない状態でした。
そうすると、小学生の内に中学受験に向けて小学校の勉強が終わっている子供たちと、そうではない子供たちとで、「不公平感がすごくあるな」と感じたんです。
それは、情報を知っているか知らないかということが大きいので、私は、自分が出せる情報を全て学生、保護者の方々にお伝えをするということでやっておりました。
しかし、地域性と言いますか、私と保護者の方々の意識の問題、違いがありまして、保護者の方々から「うちの子達に関しては良いんです」と、「公立の中学校、公立の高校、そしてあわよくば東北だと東北大学、国立の大学に行けば良いです」というお答えが来てしまって、なかなかそこから考えは変わらなかったんです。
仙台って適度に都会なので、不便をしていないというか、そこまで上にいこうとする必要が無いと言いますか……。
……話を脱線してすみません、続きをどうぞ。
私自身のキャリアを積むにあたっても、私自身の世の中に対する貢献度としても、外に出ようと考え始めました。
私が栄光ゼミナールに入社した理由が、この会社が海外に目を向けているということでもあったので、今ハノイとオーストラリアとニューヨークに支社がありますが、ベトナムに行って、現地の方やベトナムに住んでいる日本人に教育提供できればと考えたのです。
2016年から2017年の秋まではインドチャイナプラザ横のHITC4F階で日本人の小中学生に日本と変わらぬ勉強を指導しました。
それから栄光ベトナム代表兼おひさま幼稚園園長として現在まで職務についております。
保育に関しては資格も経験もありませんでしたから、学習塾での指導経験もゼロリセットで子どもの発達に何が一番良いかを一から考えました。また、実際の保育の様子を見て、保育士と議論を重ねて理論と実践の融合を図ろうとしております。
何かこう幼児教育を行う上で気を付けていることはありますか?
ではどこから手をつけたらいいかとなった時に、子どもの自発的な行動を大切にすること抜きでよい保育の実践はないと感じました。
幼児は歳くらいから指さしが始まり「パパ、ママ、あれ何?先生あれ何?」この指さした先にちゃんと保育士がついて子どもたちの興味がわいた瞬間に全部対応するということが大事と思います。
仮に子どもが自分の疑問に対して質問する時と褒められた時が最も伸びる瞬間だとすると、ご家庭でお父様お母様が子どもに対して、「パパ、ママあれ何?」と言ったときに「ちょっと待ってね!」が多くなればなるほど子どもも徐々にフラストレーションが溜まり、質問しなくなってくると思います。
ですから子どもの伸びる瞬間に対応するのが幼稚園の仕事だと決めています。
私たちは、お父様お母様の大事な財産である、お子様をお預かりして、仕事をしているというところも結びつきますから、保育士たちには「子どもたちの興味の先に保育士が必ず対応するというのは、完全にやりきってください。”ちょっと待ってね”は無しです。」ということを徹底してやっています。
普段幼稚園に来る機会なんてほとんどないので、ワクワクです。
園児の数は、当初3名スタートで1年経った2018年の4月で6名。今2019年の4月で20名弱となっています。
ハノイにある日系の幼稚園ですと1年目大体同じぐらい3名で、2年目6名ぐらい、3年目で10人ぐらい、そこから学年が2歳児、3歳児、4歳児と積み上がって、今どの園も30から60ぐらいの人数だと思いますけれども、それに比べると当園は、大分急ピッチで成長が早い幼稚園だと思っています。
それというのも、私は保育士の資格を持っていないので、全て理論の部分で統制をする、リーダーとか経営の部分で統制をしているということと、現場では今保育士が5名いますけども、このキャラクターに尽きると思っています。
日本人の保育士3名のうち1名はベトナム国内にある別の幼稚園の立ち上げに携わった経験者で、彼女たちの人柄に惹かれて入園を希望される保護者の方も凄く多いです。
「それはなぜか?」と疑問に思い保育の様子を見てみると、目の前の子どもを大事にして目の前の子どもの興味に合わせたおもちゃ、遊びを、毎日毎日準備しているんですよね。それもおもちゃは全て手作りです。
園の保育士たちは、目の前の子どもに合わせて「子どもたちのために」と一から全部作るのです。なので、保護者様が一度当園に来られると「すごく手厚いですね」とか「すごく子どものことを見てくれてます」という温かい言葉をかけていただきます。
子どもたちにも温かさを感じてもらえているんだと思います。
元気
健康に過ごし元気に返事や挨拶ができる子
元気にあいさつ、へんじする。
躾の基本を徹底して習得します。
相手に目を向ける。
やる気
何事にも興味を持ち自らやろうと挑戦する子
子どものやりたいの声を大切に。
そこから始まる保育
やりたいキモチを大切に
あそびを切らない
大人が子どもに合わせて動く(大人が与えない)
勇気
色々なことに立ち向かうたくましい子
ハノイでも唯一2歳から実践を多く取り入れています。
根気
目標や責任をもって最後まで頑張れる子
≪やる気≫を持続 自分たちで課題目標を決める
たのしい、満たされているから苦手意識ががない
和気
やわらかい優しい気持ちを持って人や物を大切にする子
友達や物を大切に
食事は自分で片づける、身支度を自分で
異年齢で学ぶ
対大人ではなく、対子どもを大切に
日本流というか先ほどもお話ししましたが、目の前の子どもたち1人1人にしっかりと目を向けて、色々なイベントに対して一から作りあげる時のリーダーを担ってくれています。
もう1人の先生も日本で、同じく10年ぐらい働いていたのですが、日本の園のやり方、先生1人に対して、30人ほどの園児を見るという体制に疑問を感じて、ベトナムに来た方です。
最初は、別な園を立ち上げて、その後当園に来てくれたという流れです。
出来るだけ少人数で、園児1人1人を深く見ていきたいという考えを持った保育士ですね。丁寧に園児たちの面倒を見てくれています。
もう1人は若いんですけども、日本で資格を10個ほど取得してきました。
1個1個の資格紹介は割愛しますが、保育に繋がるような資格を含めて様々な資格を取得していて、大変チャレンジングな女性です。
その強みを活かして、多角的な視点で園児たちと接してくれています。
この3人がいれば、日本のどの園よりもハノイのどの園よりも良い保育が出来ると確信しています!
皆さん保育士さんの免許も、幼稚園教諭の免許もお持ちなんですか?
ベトナムでは幼児教育という考え方は、まだまだ浸透していないので、彼女たちを通して、日本語と日本流の保育の仕方をここから発信していきたいとも思っています。
子供たちが、興味を持つものがギュッと濃縮されている園ですね。
今日系の幼稚園に通う子どもたちのほとんどが、小学校に上がるタイミングで日本に帰ります。帰ったタイミングで、Z会の教室や栄光ゼミナール教室という受け皿があります。
あとは日本の旬な”やらなければいけないこと”、プログラミング教育然り、英語教育然り、将来を見据えたナビゲーションができるということも強みですね。
私達も同様に、一貫したサポートが出来るということが強みですね。
最後に、今後ハノイで幼稚園を探す予定の方々のためにメッセージをお願いします。
いかがでしたでしょうか?
阿部園長の素晴らしい考えに「これは確かに評判になる幼稚園だ!」ととても感心しました。
(予定はありませんが)私ももし子供を持つことがあれば、ぜひこちらの幼稚園にお世話になりたいです!
幼稚園の詳細については、是非ハノイリビング田口さんの記事をご覧ください。事細かに情報が書かれていますよ(脱帽)。
幼稚園情報
住所:28 TT1 Song Da My Dinh
(BigCガーデン、The Manorの近く)
電話番号:097-104-9172(日本人対応)
ブログ:http://ohisamakinder.blog.fc2.com/
おまけ
記事内でご紹介できなかった園内の様子をもう少しどうぞ!
阿部園長をはじめ、たくさんの先生方にご協力いただきありがとうございました!