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ベトナムでお腹を下し、大腸内視鏡検査を受ける。

突然ですが筆者はハノイに引っ越して来て直ぐに日帰り検査入院をしています。
来て早々に犬にも噛まれていますし、色々有り過ぎですね。
犬に噛まれた状況については、『狂犬病の注射を打っていないのにベトナムで犬に噛まれた!』をご覧下さい。

ハノイ到着後3週間経ってもお腹を下し続ける。

ハノイは、発展途上国ですので、来て直ぐはお腹の調子を崩す人もいます。しかし筆者の場合到着後3週間経っても一向にお腹の調子が良くならず、お腹を下す日々が続いていたため、上司から病院に行く様言われました。
会社の近くの病院が、ベトナム語しか通じないという事で、ベトナム人スタッフに付き添ってもらいました。
「薬もらえれば良いかなー」と軽く考えていたのですが、血液検査やエコー検査までする事になり、同僚は通訳さんでは無いので、医療用語なんて訳せるはずもなく、連れて行かれるままに検査を受けました。

※3年ハノイに住んで学んだことは、ベトナムの医者は日本人だとわかると色々な検査をさせて利益を得ようとするようです。風邪で病院に行ったのにレントゲンを撮られた!というのは在住者あるあるです。自分で知識をしっかり身につけて病院に行き、不必要な検査は断りましょう。体調が悪い時に不必要な検査をして待たされるのはもっときついです。

検査終了

全ての検査が終わり、お医者さんからベトナム語にて説明を受けました。時間にして5分程。それに対して、同僚からは「先生は大丈夫と言っていますが、明日朝ごはんを抜いてもう一度病院に来るようにと言っています」との事。・・・明らかに先生が喋った長さと全然違いました。「大丈夫なら、良いけど明日また来てってどういう事!?」と思いつつ、薬ももらえず会社に戻りました。

大腸内視鏡検査やるの!?

会社に戻ると付き添ってくれた子からメールが届きました。内容は、「先生は、明日大腸内視鏡検査をした方が良いと言っていました」というもの。どうやら病院では、上手く翻訳できなかった様で、会社について単語を調べてメールしてくれたんですが、突然の出来事に全く状況が呑み込めませんでした。とりあえず、少しでも知識をつけようと検査内容をネットで調べると「麻酔しないと物凄く痛いです。」とか、「前日は下剤を飲んで腸を何も無い状態にします。」と書いてありました。
下剤も貰って無いですし、麻酔されるのかもわからず、何よりベトナム語しか通じない病院で同僚の通訳では役不足だと思いました。

大腸内視鏡検査とは、肛門から内視鏡を入れて大腸内を直接観察する検査の事です。

セカンドオピニオン

ベトナムの良いところは、検査結果を全てもらえる事です。レントゲン写真も検査した日にもらえます。(こちらも在住者あるあるで、病院に行ったほとんどの人が自分のレントゲン写真を持っています。)
そこで、日本語通訳が常駐しているハノイ市内の大きな病院を予約し、そちらの病院で再度見てもらうことにしました。
診察してくれたのは、フランス人の先生でした。(そんなわけで、結局英語で会話しました。)
「本当に内視鏡検査必要なんですか!?」と最初に行った病院で貰った資料を見せつつ「必要無いよ」と言われる事を期待していたのですが、結果はエコー写真に何か写ってるとの事。先生が教えてくれた場所には確かに何かかたまりの様なものがある様な・・・。

大腸内視鏡検査を受ける決意を固める。

最終的に検査を受ける受けないは私の判断だったので、「明日、内視鏡検査を受けられますが、受けますか?」という問いに、ベトナムでそんな事したくはないと思ったのですが、万が一これが悪性の腫瘍で死んだら大変だと思い検査を受ける決意をしました。

検査の手続き

呆然としたまま、同意書にサインをし、下剤の説明を受けて、ベトナム人麻酔科医と面談をしました。面談の結果、全身麻酔を30分する事になりました。
気が遠くなりながらも「やっぱり、病院変えて良かった!下剤ももらえず麻酔科医との面談も無しに大腸内視鏡検査をされていたら・・・恐ろしい!」とちょっと安堵しました。

猛烈な不安に襲われる

家に帰ってから一気に不安が押し寄せてきました。
もし、癌だったら・・・日本に帰国。療養生活。家族に迷惑がかかる。
ハノイに来たばかりなのに、日本に帰る事になるかもしれないなんて想像しただけでも恐怖でした。
ただ、幸い(?)な事に貰った下剤がまずくてまずくて飲むのに必死で、飲んでいる間は不安な気持ちをかき消してくれました。

検査当日

不安な気持ちで、寝たのか寝てないのかという状態で病院へ行きました
検査着に着替え、待たされ、検査前チェック担当の医師から説明を受け、更に1時間程経過した後、ストレッチャーが運ばれてきて、看護師さんに「ここに寝て下さい」と言われ、ストレッチャーに乗せられ運ばれました。
生まれて初めて寝た状態でエレベーターに乗りました。
「一人で普通にタクシー乗って来たのになんで、ストレッチャーに乗せられてるんだろう。」とまた不安が襲ってきました。
そして順番待ちと思われる部屋に通され、麻酔を注入する様の注射針が打たれました。ベトナム来て3週間ほどしか経っていないのに既に7回目の注射でした(採血2回、狂犬病の注射4回)
それから30分程して、検査室へ移されました。そこに前日診察してくれたフランス人の先生がいて、麻酔を打たれ・・・・

・・・

・・・

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気付いたら、病室で寝ていました。
時計を見たら、検査室に入ってから大体30分後。全身麻酔は時間通りでした。

日本の場合は、局所麻酔をする様ですが、全身麻酔だったため痛みなどは一切ありませんでした。

おかゆ!最高!

目覚めてしばらくしてから、おかゆと豆乳が出され、それを食べました。
おかゆも豆乳も物凄く美味しく感じました。

検査結果

おかゆを食べ終わって落ち着いた頃に診察室に移動しました。フランス人の先生が来て、私にもわかりやすい様にゆっくり簡単な英語を話してくれて、要するに「You are normal!!!」と言われました。つまり何も問題無かったとの事で、エコーに写っていたのは排泄物か何かだろうと言われました。

お腹を下していた本当の原因

検査を受けた当時は、腫瘍などなくて良かったという安堵感で「では何故お腹を下し続けているのか」という事まで気が回らなかったのですが、狂犬病のワクチン注射終了後、下痢も止まりました。
そうなんです、実は今回の腹痛、どうやらワクチン接種による副作用だった様です。
ワクチン接種の副作用として下痢の症状が出た場合、接種後1〜2週間ぐらい下痢の症状が続くことがある事を後から知りました。
ハノイに来て、お医者さんに頼るのではなく自分で調べて色々と調べて行動しないといけないなと思い知らされました。

保険の加入もお忘れなく

大腸内視鏡検査の検査費用は、検査当時14,728,863VND(≒74,000円2016年05月現在)でした。無保険での医療費はかなり高いので、海外健康保険に入っておく事を強くお勧めいたします。

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