仙台出身筆者が、一時帰国した際に仙台名物牛たんを食べ歩いてみました。

ご存知の方も、そうでない方もいるかと思いますが、筆者は宮城県仙台市出身です。
仙台といえば、よく言われるのが「牛たん」!

…なのですが、牛たんは、戦後に料理人の方が、お店で出したのが始まりであり、「仙台の郷土料理」というわけではないので、筆者の家では小さい頃、食卓に並ぶことも無ければ、給食などで出るメニューでもありませんでした。
(どちらかというとずんだの方が、町内会の餅つき大会のあとに”ずんだ餅”としてふるまわれたり、給食に出たりと馴染みがあります。)

~僕らが現在、美味しく食べることができる仙台牛たん焼き誕生の背景には戦後の復興を支えた歴史的なドラマがある~
佐野啓四郎氏
▲「太助」初代 佐野啓四郎氏
太平洋戦争が終結し、日本が復興に向けて歩み始めた昭和23年、仙台牛タン焼きの歴史が始まりました。
仙台牛タンの生みの親「太助」の初代店主 佐野 啓四郎氏(故)が、洋食料理の中で使われていた素材「牛タン」の旨さのとりこになり、試行錯誤を重ねた末「牛タン焼き」が誕生しました。その自慢の一品を、お店で出したのが仙台牛タン焼きの始まりです。
引用:仙台牛タンの歴史

こんな感じなので、「仙台と言えば牛たんだよね!」と言われても、いまいちしっくり来ることはなかったのですが、前回一時帰国した際に「仙台出身というだけで、これだけ”牛たん! 牛たん!”言われるのだから食べ歩きしてみるか!」と思い立ち、今回東京など他の地域に進出していない、仙台でしか食べられない3軒のお店に行ってみました。

牛たんの一仙

一軒目に訪れたのが、こちらのお店「牛たん 一仙」お店は、階段を下がった地下にあります。壁にはこちらのお店の店主の牛たんにかける熱い想いが書かれています。こちらのお店は、「真とろたん焼」が美味しいらしいという口コミ情報を聞いてやってきました。真とろたん焼定食 2,850円(税抜き)
結構なお値段ですが、「それを出すだけの価値はある!」と聞き、満を持してオーダーしました。それがこちら!

(平日の14時前くらいに行ったので、真とろたんの上に、普通の牛たんもサービスしてくださいました。)別の角度からもどうぞ!
今回訪れた3店舗の中で、断トツで柔らかくて、断トツで美味しかったです! (お値段も断トツでしたが(笑)、店員さん達もとても親切で良いお店でした。)

お店情報

牛たんの一仙
住所:宮城県仙台市青葉区一番町4-3-3 金富士ビル B1F
電話番号:022-265-1935
[月~金]11:00~15:00 17:00~24:00(ラストオーダー)
[土・祝] 11:00~24:00(ラストオーダー)
[日] 11:00~22:00(ラストオーダー)

たん焼き 一隆本店

仙台の歓楽街である、国分町の中にある老舗のお店「一隆」。

筆者の実家から徒歩で行ける距離にあるお店にも関わらず、今回の食べ歩きで初めて知りました。
お店のことを母にも伝えたのですが、母も知らなかったらしいです(笑) 東京の人が東京タワーに上らないのと同じ感覚ですかね(笑)
老舗「一隆」は、開業以来40数年、牛たんの仕込みから焼き上げまで機械を一切使用せずに昔ながらの「手作り」にこだわり続けていることで有名なお店で、数に限りがあり週末になると他の都市からも食べに来る人がいるほどの有名店みたいです。

(筆者が訪れたのは、平日だったため外には行列は出来ていませんでした。)
今回注文したのは、「牛たん焼定食」1,400円(税込み)こちらが、一隆の牛たん定食です。
店主さんは、昔ながらの職人さんという感じで、若干緊張しながらカウンター席で食べました。牛たん焼きもさることながら、テールスープが凄く美味しかったです。

(行列するお店なので、サクッと食べて、サクッとお店を出る感じのお店です。)

お店情報

たん焼き 一隆本店
住所:宮城県仙台市青葉区国分町1丁目4−21
電話:022-261-4026
営業時間:ランチ営業11:30~13:30(ラストオーダー13:00)、夜の営業18:00~20:30(ラストオーダー20:00)
ランチ営業、夜の営業共に品切れ次第閉店。
定休日:水曜・日曜・祝日
Homepage:http://tanyaki-ichiryu.com/index.html

牛たん 太助 分店

本日、最後にご紹介するのは「太助 分店」です。仙台の牛たんを生み出した佐野さんから直接手ほどきを受けた分店なんだそうです。

仙台発祥牛たん焼とテールスープ(牛尾)の始まりは、山形県出身の佐野啓四郎氏(故人)『太助』初代社長が、試行錯誤のうえ考案した珍味に属する一部のファンの食べ物でした。お客様のくちこみで、昭和三十年代からは牛たんの旨味にみせられ、昼夜を問わず毎日行列の連続でした。

開店当時は、輸入牛舌は少なく、国産の牛舌が主体で仕入れに苦労しました。その後、海外に渡り牛舌のカットなどを指導し、今日に至っております。

当店は、初代社長の直接の手ほどきを受け、塩味一筋で二十数年営業を致しております。

また、当店の牛たんは独自の手作りによる製法のため、量産ができませんのでご迷惑をお掛けする場合がございます。ご了承の程、宜しくお願い申し上げます。
引用:http://www.tasukebunten.com/

期待が持てます!

注文するのは、「牛たん定食」1,200円(税込み)
今回の最安値です!塩味のシンプルな味付けながら、味わい深く噛めば噛むほど味がでました。肉汁もたっぷりで、ジューシーな美味しさでした。

お店情報

牛たん 太助 分店 (たすけぶんてん)
住所:宮城県仙台市青葉区国分町1-5-10
電話番号:022-261-8190
営業時間:11:30~22:00(ラストオーダー21:30)
11:30~15:00ランチ
定休日:日曜日 ※仙台七夕(8月8日)・お盆(8月15日)は営業
Homepage:http://www.tasukebunten.com/index.htm

いかがでしたでしょうか?
牛たんを焼くというシンプルなメニューながら3店舗それぞれに違った魅力があり、我が地元の名物ながら奥の深さを思い知らされました。
みなさんも仙台を訪れる機会がありましたら、是非是非訪れてみて下さい!

おまけ


給食でよく出ていた「ずんだ春巻き」
春巻きだと思って食べたらずんだだった時の悲しさ…たぶん、仙台あるあるだと思います(笑)


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しております。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性があります。予めご了承ください。



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ABOUTこの記事をかいた人

宮城県仙台市出身。2013年6月からベトナム・ハノイ在住。 ベトナム在住そして、独身女性だからこそ書ける記事を提供できるよう日々奔走中。自称ハノイ美容マニア。趣味である各国の「民族衣装」撮影時にベストなコンディションで臨めるよう、日々新しい美容方法を試している。 本人はしっかりしているつもりなのに、度々変な事に巻き込まれる。地元の後輩からは『生きるコントby大宮エリー』と言われている。