24時間営業・格安美容室に思うVIETHICHの今後の展望

筆者のお気に入りのブロガームッキーさん(シドニー在住)が日本に一時帰国中、格安美容室を訪れた様子をブログに書いていました。

それを読んでいたら日本に住んでいた頃に出逢った美容師さんの事を思い出す事から始まり、日本で働いていた頃の事、更にだんだんと当サイトの今後の展望まで考えが及んだので、今回決意も込めて記事にすることにしました。

まずは、ムッキーさんがどんな感じだったかのご紹介。

第1話は、昼の1時に予約していたつもりが、深夜1時の予約である事が判明し、24時間営業の美容室だと知ります。

第2話は、無表情な美容師さんが素人にはわかりづらい髪色の違いで、ため息をついてきます。
筆者が、日本で一度だけ出会ってしまった男性美容師さんを思い出して胃がキリキリしました。

第3話では、はみ出してしまったカラー剤を手で拭ったところ(スタッフみんな忙しそうだった為)戻ってきた美容師さんにめちゃくちゃ怒られます。

最終話では、だんだんと不機嫌になる美容師さん、しかしシャンプーもカラーもとっても上手で、結局嫌いになりきれなかったムッキーさんで終わります。


・・・で、この記事を公開するとムッキーさんの読者さん達が「安くてももっと良いサービスするお店は沢山ある!この美容師さん最悪!!(怒)」とコメントするのです。でも、ちょっと待って!と。「安くて良いサービス」が当たり前って思っている、それが出来ないのは最悪と思っている日本の考えって怖いなって思うんです。

24時間営業、低価格って事は、このお店で働く美容師さん達は、自ずと低給料、過重労働してるという事ですよね。

ムッキーさんが書いていた通り、技術があって腕が良いという事は、きっとめちゃくちゃ努力した人なのでしょう。そんな人が感情を抑えきれなくなっちゃうくらいの美容室(もしかしたら、本人の性格かもしれませんが)ってどうなのかなーと思います。

日本の低価格競争の先に一体何があるのでしょうか。

筆者は、前回日本に帰った時に美容室に行ったのですが、そこで話していたアシスタントの男の子の夢は「将来ハワイとか暖かい国で、のんびり過ごしながら美容師がしたい」と言っていました。某有名ヘアサロンのアシスタント君の夢が店長とか代表とか、自分の店を持つとかじゃなくて、ハワイでのんびりとなのかーと思うと過酷な現状が見えてくる気がします。

・・・あっ、今回の記事、美容師さんへの肩入れ記事じゃないですよ。本題はここからです。


最近「国家資格保持者である美容師にもっと権利を!」という様な内容をよく目にします。

私もそうした方が良いと思います。

ですが、「では今後、カット代は10,000円以上!労働時間は9時から17時にします!」となったとしたら、東京で働いていた頃の筆者には到底通えなくなってしまいます。

ご存じない方が殆どかと思いますので、補足しますと筆者は大学卒業後、映像業界に入りテレビドラマの制作スタッフとして働いていました。

休みはほとんどなく、あっても不定休。仕事が終わるのは深夜0時を超えてからが当たり前。某電〇の社員さん達と違って仕事量に見合うお給料ではなく、超安月給でした。

それでも筆者は良い方で、バラエティ番組のADさん達は、手取り12万ほど(更に交通費も自腹)で、複数人で部屋を借りて雑魚寝して暮らしていました。・・・と言っても、家に帰れるのは週のうち半分以下なので複数人で借りて丁度良いくらいだったようです。

そんな休みは皆無の状態で、唯一の気分転換が美容室に行く事でした。寝不足で肌がボロボロでも撮影中汚れても良い服しか着られなくても、せめて、髪型は素敵でいたい!深夜の仕事終わりにでも行ける24時間営業で安い美容室は間違いなく神でした。

しかし、今になって考えてみると給料が安いから、安くないと美容室に行けない人達安くしないとお客さんが来ないから安くせざるを得ない美容室・・・負の連鎖ですね。

素晴らしい技術には是非対価を払ってほしい!でも同じく素晴らしい技術を提供する仕事をしているはずの映像業界スタッフ達が安月給で対価が払われていない!
※今回は、映像業界を例にしていますが、きっと他にも安月給で過酷な仕事をされている方は沢山いる事でしょう。

結果・・・低価格にせざるを得ない現状!!!

なんか凄い悲しいなー、やるせないなーと思うのです。

現在、筆者は日本にはいないので、せめてハノイで!

お店の宣伝費を少しでも削減する事で、その分スタッフさん達への給料となり、そうして給料が上がる事で低価格競争しなくても支払える様な人達が増えたらなー!少しでも社会にお金がまわったらいいなー!という思いから筆者は日々お店紹介記事を書いています。

上記の理由から、掲載料も宣伝費も頂いておらず、Googleアドセンス広告などで収入を得て、費用を頂かなくても筆者にもきちんと対価が入ってくるお互いWinWinの関係になれたらというのが、筆者の目標です。

ただ、現状は、取材依頼が来ていない限り、筆者が興味を持ったものにお金を支払って体験記を書いているので、記事を書いた分赤字だったりします。

「記事を書くやりがい」は、あるのですが、先日、某人気ドラマで「やりがいの搾取」という表現が出て来て、心にグサッと刺さりました。

やりがいの搾取・・・筆者が良かれと思ってやっている事に収入がついてこないのでは、自分で自分を搾取しているのと変わりありません。「やりがい」という名で濁された「搾取」です。

某人気ドラマ

今後、もっと多くのお店の方に信頼してもらえるサイトになれる様、もっともっと認知度を向上してサイトを成長させていきたい!という気持ちと共に、2017年は「やりがい」だけではなく精力的に活動する為の資金源・収入源をきちんと確立する!を目標に頑張っていきます!

そして、いつも応援して下さっている読者の皆様にもっともっと楽しんでいただける記事を配信できるよう頑張ります!!

終わり。



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ABOUTこの記事をかいた人

宮城県仙台市出身。2013年6月からベトナム・ハノイ在住。 ベトナム在住そして、独身女性だからこそ書ける記事を提供できるよう日々奔走中。自称ハノイ美容マニア。趣味である各国の「民族衣装」撮影時にベストなコンディションで臨めるよう、日々新しい美容方法を試している。 本人はしっかりしているつもりなのに、度々変な事に巻き込まれる。地元の後輩からは『生きるコントby大宮エリー』と言われている。