10月20日は、皇后美智子様のお誕生日であり、ベトナム女性の日でもあります。
そんな不思議なご縁で結ばれたこの日、皇后美智子様の御本「橋をかける 子供時代の読書の思い出」の日越版発行を記念した式典が行われました。
ご招待してくださったのは、今回の御本の出版や、「MOGU絵本プロジェクト」と称して絵本の普及活動のほか多岐に渡りベトナムで活躍しているMore Productionの勝さんです。私の尊敬するハノイの師匠でもあります。
読書の輪を広げる会
オープニング 美智子様作詞「ねむの木の子守唄」演奏の様子
皇后美智子様の御本「橋をかける」越語訳出版記念
昨年、天皇皇后両陛下がベトナムを初めて訪問された際、勝さんとパートナーのHienさんは、美智子様と謁見し、絵本の普及に関する取り組みを伝えました。その際に美智子様より激励と握手、そして「橋をかける」の御本を頂戴したことがきっかけとなり「橋をかける」の翻訳が始まり、そこから多くの方々のご協力があり今日の運びとなったそうです。
贈呈式の様子
ベトナム語に翻訳された「橋をかける」
この御本には、皇后様が子どものときに疎開先で読んだ本から多くのことを学び、自分の世界が大きく広がったという体験がつづられています。
勝さん(日本語)とHienさん(ベトナム語)による息の合った挨拶は、2人が長い間共に歩んできたことがわかるとても素敵なものでした。
まだまだ良書が足りていないベトナムにたくさんの本が翻訳されて流通することを願わずにはいられないスピーチでした。
100年後まで残したい絵本3選紹介
この会では、100年後まで残したい絵本が3冊選ばれました。選ばれたのはこちらの3冊。
そらいろのたね
からすのパンやさん
みんながおしえてくれました
私も購入して甥や姪にプレゼントしたいと思います。
「からすのパンやさん」に扮した子供たちが、絵本に出てくるパンを配ってくれました。私は、カメのパンを貰いました。
JXTG-MOGU童話の花束コンテスト・受賞作品発表
最後には、日本で50年近い歴史を持つ、JXTG童話の花束コンテストとMOGU絵本プロジェクトがタッグを組み、ベトナムで初開催された童話コンテストの受賞式も行われました。
小学生の部で1位をとったファン・カイン・アンさん。
彼女のスピーチは、とても素晴らしいものでした。
受賞者の作品は、冊子としてまとまっており、来場者へのプレゼントとして配られました。
ファン・カイン・アンさんの書いた物語は、読みながら目の前にその景色が浮かんできてとてもワクワクする作品です。
こちらは、25,000VND(≒120円2018年10月現在)で一般販売もされており、売り上げは奨学金になるそうです。
詳しくは、MORE Productionにお問い合わせください。
ベトナム語に翻訳された日本の絵本
ベトナム語に翻訳された日本の絵本。ベトナム語版は、お値段もお手頃なので、私はベトナム人の同僚への出産祝いとして重宝しております。五味太郎さんがハノイを訪れた際の記念の絵本。大判でみんなで見ることができそうです。
いかがでしたでしょうか?
絵本の読み聞かせには、下記のような様々な効果もあるようです。
1. 親子のコミュニケーションのきっかけになる
2. きれいな絵を見て、感性が豊かになる
3. いろいろな世界に触れることで、知的好奇心が刺激される
4. 場面を想像することで、想像力が育つ
5. 言葉の表現を知ることで、語彙力が育つ
引用:ウチコト
今後もより多くの絵本が、ベトナムの子供たちの手に渡ることを願っております。
お問い合わせ先
Homepage:http://morevietnam.com/