なぜ私は、ブラック企業で働いている事に気付けなかったのか?

2019年08月01日。
ベトナム・ハノイで転職して2社目の会社で丸2年を迎えました。

ベトナム在住歴5年目、節目の年にハノイ市内で転職しました!


新しい会社に入ってから、良い事が起こるたび思うことは「前の会社では、こんな事無かったな……。ブラックだったんだな……。」と。

そして、前の会社で働いていた頃の私を知っている人からは、「表情が変わった。」「辞めて良かったね。」と言われます。

ただ、肝心の私。
ブラックな会社で働いている、という自覚はほとんどありませんでした

多少の不満はあれど、特に辞めたいともブラックな会社だとも思わず働いていました。要はまったく気付いていなかったんですね。

今となっては、ビックリなんですが自分なりにその原因を考えてみました。

改めて考えてみると、私がはじめて「社会人」を意識した学生時代まで遡ります。

私が働いていたアルバイト先の社員さん達は、ほぼ全員高校卒業して正社員として働いていて、それに対してアルバイトはみんな大学生や専門学校生などの学生で、時給に換算するとアルバイトの方がお金をもらっているんじゃないか⁉ という状況でした。

とにかく私からは社員さん達が悲惨そうに見えて「仕事ってこんなもんなんだ」と思い込んでしまったんですね。(その後、社員さん達を見た私は、学歴無いと人生結構きついんだと思い、短大卒業後大学に入り直しました。)

その後、自分がいざ就職するとなった時に選んだのは「映像業界」。

夢を叶えての就職でしたが、実態は年中無休、24時間労働みたいな労働環境で、「やりがい」はあったんですが、福利厚生などは一切なく、その後海外に渡るまで映像業界でしか働いた事が無かった私は、「働く」という事がどういうことか相変わらずよく分からないままでした。

そして、そんな状態で渡った先がオーストラリア。人々は休みのために働き、みんな生き生きとしていて人生をエンジョイしていました。最高ですね!

こんな生活もあったのか! と私の中で衝撃が走りました。

休みもしっかりともらえて、お給料も良く、楽しい生活です。

ただ、英語がほとんど話せない私が働いていたのは「食肉加工工場」。毎日ひたすら同じ仕事の繰り返しで映像業界で働いていた時のような「やりがい」は一切感じられませんでした。

それでも、しっかり休めて、お給料がもらえるということは、大きな喜びでした。

そこで、今度の私は、やりがいが無くてもお金と休みさえしっかりともらえてハノイで暮らせれば、それでOK! と思って就職先を決めてしまったんですね。

今振り返ると「なんて無謀なw」とも思うのですが、その時の私が全力で考えた結論がそれだったんです。なので悔いはありません。

ただ、そうして働き始めて起きてしまったことは下記の通りです。

  • 完全に社長の独裁企業だったが、ブラックであることに全然気付かない。
  • やたらと風邪をひいていた。(月の半分は咳をしていた。)
  • 周りの同僚達から、やたらと責任を押し付けられていた。
  • 慎重にやらないと社長に怒られるので、「怒られないために」という気持ちが一番で余裕が無かった。
  • 何をしても認めてもらえず、社長は自分の思い通りにならないと気が済まない人だったので私は「認められる事」に渇望していた。
ほんと、しょっちゅう風邪をひいて頭がボーっとしていて、それでも日々「怒られないために」仕事を全力でやらないといけなかったし、「今度こそ認められたい!」という気持ちが強かったので、仕事を頑張ることに精一杯で「ブラックか否か」とか考える余裕が全く無かったんです。

もし、「ずっと風邪ひいている」という人がいたら、自分の仕事が本当にまともなのか深呼吸して一度振り返ってもらいたいです。

よく、下記記事に「共感した!」と言ってもらえるのですが、正直環境が良ければ周りの人達も変わります。
実際、今の会社のベトナム人達とは、記事のような事は一切起きていません。

ベトナム人同僚との闘いの日々!? 文化の違い、言葉の壁。

なんで、今回このような記事を書いたかというと「ベトナムで暮らしたい」が為にリスクを負い過ぎている人と出会う事が凄い多いからです。

確かに今のベトナム、凄い国として成長していますし、楽しいです!

ただ、国の成長に対して、未だに観光ビザで3ヵ月おきに国外行ってビザを更新して違法な状態で働いている日本人とかをよく見かけます。

実際それで目を付けられて突然強制帰国させられたみたいな話も耳にした事があります。正式なビザも無いのに仕事をして二度とベトナムの地に戻ってこられないなんてことも起きてしまう可能性はあるんです。

確かに就労ビザを取るための条件としては、大学卒業しているか専門学校などを出て資格を持っているかなど無いと難しく、高卒の人には選択肢が少ないかもしれないですが、「通信制大学」なら働きながらレポートを出すことで大学卒業資格を得る事も出来ます。

若い人なら無理して変な条件でベトナムに来るよりも頑張って日本で住み込みアルバイトしながら大学卒業の資格を取るとか、選択肢はあります。

実際、私も卒業したのは「通信制大学」です。入学金2万円で学費は年間10万円か20万円かそれくらいでした。自分でアルバイトして授業料稼いで、4年で卒業しました。

結局今回の記事で何が言いたかったかと言いますと結論「働き始めると会社がブラックであればあるほど、なかなか自覚が難しい」って事なんです。

なので、くれぐれも働きだす前にしっかりと条件を確認して、ビザもクリアな状態にして、楽しくベトナムで働いてほしい! という事です。

あっ、ちなみにブラックな状態で働いている事に気付いていなかった私がなんで会社を辞められたかというと理由の一つにこのサイトがあります。

サイトを通して、認めてもらえるようになった結果「別に社長や職場の人から認められる事が大事ではない。」と気付いてしまったんですね。そうして、自分の中に憑依していたものがスッと取れたら、サッと辞められました。

自分で決めて始めたサイトですが、ほんと有難いことです。

ここまで書いてもまだピンと来ない人は是非、この曲を聴いてください。

モーニング娘。’19で、『青春Night』!

今回の記事は以上です。ご覧いただきありがとうございました!



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ABOUTこの記事をかいた人

宮城県仙台市出身。2013年6月からベトナム・ハノイ在住。 ベトナム在住そして、独身女性だからこそ書ける記事を提供できるよう日々奔走中。自称ハノイ美容マニア。趣味である各国の「民族衣装」撮影時にベストなコンディションで臨めるよう、日々新しい美容方法を試している。 本人はしっかりしているつもりなのに、度々変な事に巻き込まれる。地元の後輩からは『生きるコントby大宮エリー』と言われている。