今回は、ベトナム・ハノイでエンジニアのインターンを行っている現役大学生の航君のインタビューをお届け致します。
航君インタビュー
いまでこそエンジニアのインターンをしていますが、プログラミングを始めたのは大学2年の後半ぐらいからです。
3年の秋学期から休学したので、海外インターンを始めるまでの約1年間プログラミングに取り組んでいました。
その1年間は、プログラミングを学ぶと同時にプログラミングのアルバイトもしていました。アルバイトではフロントサイドの開発がメインで、それ以外にもWordPressのWEB制作などいろんなことをしていました。
アルバイト先の会社が小規模だったので「いろんなことをやってね~」という感じで、エンジニアリングに限らず幅広い業務を経験できました。
お客様と直接やりとりすることも多く、ビジネス面での視野も広げることができました。
現在行っている海外エンジニアインターンでは、フロントサイドではなくてサーバーサイドですので、海外での挑戦に加えエンジニア面においても新たな挑戦ということになります。
大学2年の頃はあるベンチャー企業でマーケティングのインターンに注力していたこともあり、大学に関しては単位を取るので必死でした。
そんな時、知り合いの先輩が「この研究会に入れば、6単位もらえるよ!」とある研究会をおすすめしてくれて、それを信じてとりあえず入ってみたんです。
しかし、実は結構エグい研究会で、所属している人は皆ガチガチの技術系でした。
そのため、自然とプログラミングを勉強し始めました。
はじめはみんなについていくのに必死でしたが、勉強していくうちに「プログラミングって楽しい」と感じる機会が増え、そこから本格的にプログラミングに取り組み始めました。
研究会ではプログラミングができるのは前提で、それを使ってどんな問題を解決するのかに重点を置かなくてはいけません。
そのためそもそもプログラミングができなかった自分は、その土俵にすら立てていませんでした。
「プログラミング?まぁ、できてあたりまえでしょ。」という感じの人が入る研究会だったと入ってから気づきました。
就活が近づくにつれて、
「社会人になったら長期間海外に行くための時間を作るのは難しいかもしれない。大学を休学して1年間を自分のやりたいことに使えるのならば、海外インターンに挑戦してみたい」
という気持ちが強くなっていきました。
時期的には3年の春学期です。
その時にちょうどプログラミングに注力していたため、せっかくなら”エンジニア×海外インターン”で挑戦してみようと思いました。
当時は海外インターンというと営業やマーケティング、留学生サポートなどの仕事がメインで、エンジニアは少ないだろうと思っていました。
その点みんなと違うことが出来ておもしろそうだなということで、エンジニアの海外インターンに挑戦しようと決めました。
また、インターン斡旋会社を利用するということは、その会社のお客さんとしてインターンをすることになるため、それが自分にとってベストな選択なのかは疑問に感じていました。
そこでお金がかからないWantedlyで海外エンジニアインターンを募集している会社を探し始めました。
しかし、WantedlyでもGoogleと同じく「海外 エンジニア インターン」で探してみましたが、海外インターンかつエンジニアで募集している企業が圧倒時に少ないことがわかりました。
さらにエンジニアインターンの内容に関しても、見つけた殆どの会社がフロントサイドやブリッジSEの募集で、自分がやりたいと思っていたサーバーサイドの募集を行っている企業はほぼ見当たりませんでした。
そのため中途での海外エンジニア採用まで視野に入れて検索し直しました。
そこでベトナムの日系IT企業のサーバーサイドエンジニアの中途採用ページを見つけ、ダメ元で応募してみたところ、中途採用ページからの応募にもかかわらず面接を受けさせていただくことになりました。
その面談を通して、「あ、この雰囲気いいな」「この方々とぜひ一緒に仕事したいな」と感じ、この会社で働きたいという気持ちが強くなりました。
一番の決め手は、「インターンを通してどうなりたいのか」を汲み取っていただけたことで、社員の成長だけでなくインターン生の成長まで、メンバーひとりひとりの自己実現に重きを置いている会社なんだと感じたところです。
他にも数社面接を受けましたが、そこまで考えてくれる会社は他にはありませんでした。
では、ベトナムでのインターンが良かったというよりかは、海外インターンで探した結果、決まった場所がハノイだったというかんじですかね?
海外インターンを探す際、生活コストを下げたかったので、物価があまり高くない東南アジアとその周辺で探していました。
その中で今回の会社でで働くことがきまり、拠点がベトナム・ハノイだったという感じです。
ありがとうございます。
人によっては、休学するとなると家族と揉めることもあるそうなので、とてもありがたかったです。
ハノイに来て最初の頃は、ちゃんと生活できてるかみたいなのをよく聞かれました(笑)
ただ、家族のグループLINEがけっこう活発なので、感覚的には意外と日本にいるときと変わりません。
日本にいるときも一人暮らしをしていて、家族とは基本的にそのライングループで会話をしていましたから。
暮らしている国が違くてもLINEがあると存在が近くに感じるので、テクノロジーの力はすごいと改めて感じました。
来る前は「ハノイはベトナムの首都で、ベトナムはフォーが有名」程度しか正直知らなかったんですけど、来てから色々衝撃でしたね。
特に衝撃だったのは交通のカオス感。
テレビやインターネットで東南アジアの交通の様子は見たことがありましたが、実際に体験するとその凄さに圧倒されました。ハノイもこうなのかと。
車やバイクが超至近距離で走っており、信号のない交差点が多々ある中、よく事故が起きないなと感心したことを覚えています。
でも意外だったのが、ハノイ自体そこまで大きくなく自分の行動圏もそんなに広くないので、Grab(配車アプリ)を使えば移動に関して日本よりも便利だということです。
信号が少ない分、みんなの阿吽の呼吸によって無駄な信号待ちなどのロスタイムがなく、目的地に早くつくことが多いです。
ベトナムにおけるGrabでの配車では車かバイクを選択でき、バイクはもちろん車も日本に比べ格安です。
ただ、ベトナムの経済は急速に成長しており、今後は物価も高くなっていくと思われるので、今のタイミングで来れてよかったなと思います。
ブンカボー(細めの米粉麺)やミエンチョン(春雨麺)などそもそもの麺料理のバリエーションの豊かさに加え、お店によっても料理の見た目や味付けが異なり、いかに麺を飽きずに食べるかという試行錯誤がされており感心します。
ブンカボー(細めの米粉麺)
ミエンチョン(春雨麺)
ハノイの好きな点をあえて2つに絞るとしたら、フレンドリーさと国の成長感です。
フレンドリーさに関して、まず社内のベトナム人メンバーがみんな家族のように仲良く、その点が今までアルバイトしてきた日本の企業とは全然違うと感じました。
言葉で説明するのは難しいんですが、とにかくメンバーみんなの距離が近いです。
社外ではGrabのドライバーがガンガン話しかけてくるのが楽しいです。
日本人だとわかると知っている日本語でお構いなく話しかけてきます笑
そういうドライバーに会うと気分が明るくなるのでいいなって思います。
外国人である自分に対しても、全く気にせずフレンドリーに接してくれるところが好きですね。
国の成長感に関しては、高層ビルが次々と建設されていて、それが経済成長の勢いを象徴してるなと感じてます。
あとハノイは若い人の割合が高いので、活気があり、そこから国としてのエネルギーも感じて自分も頑張んなきゃなって思えます。
*2019年08月に取材を実施
社内のエンジニアは僕以外全員ベトナム人ですが、取り扱うサイトの利用者の多くは日本人であるため、日本人である自分のほうが進めやすい仕事もあります。
また日本の開発チームやCSチームと連携を取るため、ベトナム側でコミュニケーションのサポートも行います。
自分の立場で発揮できる価値は何かを常に考えながら、残りの期間を全うしたいと考えています。
最後にこれから海外インターンを考えている人に向けてメッセージがあれば。
挑戦するかどうかで悩んでいる理由の一つとして、半年以上の長期海外インターンに参加するためには、休学しなければならない点が考えられます。
休学すると同級生より1年遅れてしまうので、そこに不安を感じる人が多いと思いますし、自分もそうでした。
でも、大学生という肩書きを保持しつつ、1年というまとまった期間を自分のやりたいことにフルで費やせる休学は、魅力的な選択肢だと思います。
また、実際にベトナムにきてインターンを始めてから、インターンを始める前までは想像できなかった貴重な経験や学びを得ることができています。
海外インターンをするか迷っているなら、挑戦したいという気持ちを大切にして、動いてみるのが一番というのが僕の考えです。
この記事がそういう方々の一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
航君は、考えがとてもしっかりとしていて、話していると勉強になることばかりでした。目的がハッキリしているからこそ、海外に出てもブレずに突き進めているんだろうなとお話しを聞いて思いました。
冒頭でもお伝えしたとおり、現在弥君は既に日本に戻っているのですが、彼の思考力と挑戦する力があればきっとこれからも楽しい学生生活、そして社会人生活が送れる事と思います。
ハノイで、今後の活躍を期待しております。
そして今回の記事を通して、海外インターンに興味を持つ学生さんが少しでも増える事を願っています。