日本は働きにくい国!?日本語ネイティブ・豪男性にインタビュー!!

今回は、日本留学・就労経験があり、日本語はほぼネイティブレベルのオーストラリア人男性Kさんに日本で働いてみてどうだったか聞いてみました。

日本で働いてみてどうでしたか?

日本は留学や、旅行で行くのは物凄く楽しいですが、働くとなると独自の文化があり過ぎて難しかったです。

――やっぱりそうなんですね・・・。実は、私が以前参加していた日本語サークルで知り合ったイングリッシュスピーカーの方たちも、よく「日本には旅行では行きたいけど、仕事はしたくない」と言われていたんです。

具体的にどの様な事が難しかったですか?

きちんとした敬語で、取引先に「それは違います」と自分の意見を話したのですが、後日上司から「失礼な事を言うな!謝ってこい!」と物凄く怒られました。
自分の意見をそのまま話すのではなく、遠回しに言わなくてはいけないのは、とても難しかったです。

――日本では、正論をそのままぶつけるのではなく、『空気を読んで』いかに”よいしょ”してやんわり意見を取り入れてもらうかが大事ですもんね。この日本特有の文化は、いくら言葉が話せても難しいよね。

その他に難しかった事はありますか?

日本語でメールを打つ事も大変でした。おかしい文章じゃないか、敬語があっているかの確認作業だけでとても時間がかかります。
例えば取引先のオフィスに行く際に英語なら『I’ll go』で済むのに、日本語の場合、『参ります?伺わせて頂きます?』とか、色々悩まされました。

――日本のビジネスメールには色々ルールがあって日本人でも難しくて時間がかかるので、大変ですよね。

日本で働いてみて、外国人というだけで、ビジネスを断られた事もあるとお伺いしたのですが?

はい、日本に関する知識も語学力もあるのに外国人というだけで相手にしてもらえなかった事がよくありました。日本人が如何に日本人としか働きたがらないかを感じて辛かったです。

――私もベトナムに来てみて『日本が独特すぎる文化も多々あるな』と感じる事はよくあります。
外国人の方に『日本に居るんだから、日本の文化を理解して!』という一方的なスタンスで仕事をするのではなく、日本人側も『日本人の文化は独特である』という事を理解して歩み寄る事が必要かもしれないですね。

そうですね。日本で働くのは色々大変でしたが、日本人の真面目なところや仕事に対する姿勢はとっても素晴らしいので、日本だけのやり方にとらわれているのは、とっても勿体ない事だと思います。

今回お話を伺ったKさんは、現在日本とは関わりの無い仕事をしているそうですが、いずれまた日本人と仕事がしてみたいと考えているそうです。「色々あって大変だったけど、やっぱり日本が好きです。」と笑顔で言ってもらえたので、ほっとしました。



この記事が気に入ったら、投げ銭をお願いします

最小15円から投げ銭可能! 皆様からのサポートが、励みになります。
ご支援ありがとうございます!

ABOUTこの記事をかいた人

宮城県仙台市出身。2013年6月からベトナム・ハノイ在住。 ベトナム在住そして、独身女性だからこそ書ける記事を提供できるよう日々奔走中。自称ハノイ美容マニア。趣味である各国の「民族衣装」撮影時にベストなコンディションで臨めるよう、日々新しい美容方法を試している。 本人はしっかりしているつもりなのに、度々変な事に巻き込まれる。地元の後輩からは『生きるコントby大宮エリー』と言われている。