【レポート】JUNKO KOSHINO FASHION SHOW IN VIETNAM2018

今回、物凄い奇跡が起きました。
な、な、なんと日本のトップデザイナーであるコシノジュンコさんのインタビューに同席させていただいたのです!

コシノジュンコさんは、1994年にベトナムでファッションショーを開催。2013年02月29日、30日にハノイのオペラハウスにて行われた民話「鶴の恩返し」を題材としたオペラ「夕鶴」の公演(日本とベトナムの外交関係樹立40年の記念事業)では、衣装デザインを担当するなど、ベトナムに馴染みの深い方なのです。
とても優しい方で、私のつたない質問にも親切丁寧に答えてくださいました。

コシノジュンコさんインタビュー

※詳しいインタビューの内容は、今後ベトナムのフリーペーパーVetterさんにて掲載されますので、私が印象に残った内容をこちらではご紹介いたします。

コシノさん: 2013年以来、5年ぶりのベトナムだったが、空港に降り立った瞬間から前とは違うなと感じた。前に来た時は、民族色が強かったが、ここ5年でイメージが変わった。日本と比べてもベトナムが羨ましいと思うほどにイルミネーションなどのライトアップがとても綺麗で、発展している感じがした。
私が、ハノイに初めて来たのが5年前で、その時は今のノイバイ空港が完成していなかったので、空港からして驚かれたのではと思います。
コシノさん: ベトナムには、エネルギッシュさと不思議な独自性がある。アオザイは、独特な文化だと感じ、エレガントさがあるが、パンツスタイルでパワフル。初めてベトナムを訪れた際に学生たちが白いアオザイを着ていたのが印象的だった。
確かにパンツスタイルというのが、ベトナム人女性の優雅さの中に秘めた強さみたいなものを感じます。
その後、1985年に行われた北京でのファッションショーでの過酷な体験や、年に2回ずつ行っているパリコレと日本のファッションショーのお話を聞いた中で、コシノさんが思う「ベトナムの独自性とはなんだろう?」といのが気になり、質問してみました。
コシノさん:世界には、民族衣装のない国もあるので、その中でベトナムの民族衣装は独特で、価値がある。一見中国の衣装にも似ているように感じるが独自の発展を遂げている。
アジアは、特に民族衣装が強いので、個性的だと思う。フィリピン、インド、インドネシア、国民性が強い。
民族衣装は、長年築いてきた文化なので、よそと肩を並べるのではなく、ベトナムはベトナムらしく成長していってほしいし、そうなっていくと思う。
最近、ベトナムは、韓国のファッションがブームなので、ベトナムらしさが無くなって、他の国のコピーみたいになってしまったら嫌だなと思っていたのですが、コシノさんのお話を聞いて安心しました。

確かにアオザイは日本人が着物を着る感覚よりもずっと身近で、カジュアルに着られるアオザイも日々進化を遂げているので、これからも廃れることなく寄り添って存在していくのかもしれないなと感じました。

最後に今回のファッションショーのテーマをお伺いすると笑みを浮かべながら、「イリュージョンとか、錯覚。現在と未来。ベトナムの方にも来てもらうので、神秘性のあるものになっています。」と話すコシノさんが、これから起きる楽しいことを待ちわびるワクワクとした表情をされていて、こんな年の重ね方をしたいと思いました。

JUNKO KOSHINO FASHION SHOW IN VIETNAM

コシノさんの「イリュージョン」というテーマと表情を思い出しながら、始まったファッションショーは、それまで行われていたサクラコレクションの空気感を一気に塗り替えてしまいました。

 

View this post on Instagram

 

PAOさん(@paoooom)がシェアした投稿

こちらは、ファッションショーのオープニング。このダンスから一気に空気感が変わりました。
(私の席から撮影したものよりも迫力があって素敵だったので、動画を埋め込ませていただきました!)
こちらの写真だと伝わりづらいかもしれないのですが、風で振袖が揺れていて、野外で行われたこのショーの空間。空気も演出していることに驚きました。

画像引用:http://junkokoshino.com/fashion/junko-koshino-fashion-show-invietnam/

私の中で、一番印象的だったのが、こちらの衣装。マントが風をふくんで気球のようにふわーっと舞い上がる様子は、今まで見たことがない、未来的なデザインでした。
写真手前に移る衣装は、頭の上から蛇腹のように伸びていき、まるでイリュージョンでした。

その他の衣装については、下記ページをご覧ください。
JUNKO KOSHINO Homepage
VnExpress

画像引用:http://junkokoshino.com/fashion/junko-koshino-fashion-show-invietnam/

最後は、コシノさんも空気をまとうマントの衣装で登場。
インタビューでお話を聞けたおかげで、他の人よりも多くのことを感じられた気がして、とても贅沢な気持ちになりました。ベトナムにいるからこそ、味わうことが出来たこの空間に感謝です。


そう感じていたのは、私だけではなく、裏では仲良くしてもらっているハノイの美容師さん達も頑張っていました。
その他にもオーガナイザーのMore Production勝さんのSNSには、たくさんのコメントが届いており、多くの人の心に様々な想いを届けてくださったコシノさんに、大きな刺激をいただきました。


お声がけくださったMore Production勝さん、同席を許可してくださったVetter野田さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。

JUNKO KOSHINO Homepage:http://junkokoshino.com/
Sakura Collection Homepage:http://www.sakuracollection.com/
Sakura Collection Vietnam Facebook:https://www.facebook.com/sakuracollectionvn/



この記事が気に入ったら、投げ銭をお願いします

最小15円から投げ銭可能! 皆様からのサポートが、励みになります。
ご支援ありがとうございます!

ABOUTこの記事をかいた人

宮城県仙台市出身。2013年6月からベトナム・ハノイ在住。 ベトナム在住そして、独身女性だからこそ書ける記事を提供できるよう日々奔走中。自称ハノイ美容マニア。趣味である各国の「民族衣装」撮影時にベストなコンディションで臨めるよう、日々新しい美容方法を試している。 本人はしっかりしているつもりなのに、度々変な事に巻き込まれる。地元の後輩からは『生きるコントby大宮エリー』と言われている。