目指せベトナム入国! ハノイ行きの特別便に乗って #2(出国編)

本題に入る前に。
今回お話するのは、あくまでも私の体験談です。決して、特別便に乗るためのマニュアルではありませんので、入国を希望される方は、必ずベトナムへの入国を希望する皆さまへをご覧くださいませ。
2020年11月19日(木)日本発ベトナム行きの特別便に乗ってハノイに戻ってまいりました。

長ーい、長ーい1日をこれまた長ーい、長ーい体験談としてお話していきたいと思います。
(全3回中の2回目/1回目3回目

2回目も楽しんでいただけると嬉しいです。それでは、どうぞ!

出国審査を終えて

何を隠そう、私は手荷物のX線検査がとても嫌いなのです。

それは、大体いつも仕事で使うパソコンを持ち歩いており、更に今回は隔離施設での仕事用にポータブルモニターも持っており、上着も脱がないといけないし、要は荷物が多いので毎回ヨタヨタして時間がかかってしまい、後ろからの圧力を感じてとても嫌なのです。


ポータブルモニター

出発前日は、ドキドキして脳内でX線検査場での荷物の出し方をシミュレーションしないと気がすまないくらいです。

憂鬱で足取りも重く、でもこれを過ぎればファーストクラスのラウンジが待っているぞ! と自分を奮い立たせて検査場に向かいました。


…まぁ、ここまで読んでくださった方ならお分かりの通り、なにせ人がいないのでのんびり準備していても余裕でした。

なんなら、X線検査場の方々お喋りして楽しそうでした。

私の中で、ベトナムの人達は、X線検査場だろうが何処だろうがお喋りに花が咲いているイメージでしたが、日本の空港職員は、私語厳禁ひたすら寡黙に働いている、という印象だったので、日本人でも余裕があればお話しするんだな、むしろこっちの方が人として自然だよな、と思いながら眺めていました。

夢のファーストクラスラウンジ

「人生において、あと何回ファーストクラスのラウンジが使えるのか…。」とか考えながらラウンジに入りました。

1階にはシャワールームなど、2階にはゆったりくつろげるラウンジと食事ができるスペース。

普段、搭乗ゲートでコンセントの取り合い、席の取り合いをしているのが嘘のようでした。

ファーストクラスに乗る方は、こんな優雅な環境で搭乗までの時間を過ごしているんですね。

1人旅だと荷物を置いていくことも出来ないので、重たい手荷物を片手にトイレに行って戻ってくると席がない! なんてこともチラホラあるのにファーストクラスのラウンジといったら、荷物を預けるためのロッカーが完備されていて、さらに無料で使えちゃうんですね。

良いなぁ…。

大きな手荷物も上着も全部ロッカーに入れて身軽な状態で、ファーストクラスのラウンジで食事スペースに向かいました。

ハノイに着いたら、隔離生活が待っている。日本での最後の晩餐です。

お寿司のカウンターがあり、お寿司を握っていただきました。お寿司は3貫食べやすいサイズでぺろりと平らげてしまいました。
続いて、ラーメンと麻婆豆腐を注文。

これがまた食べやすいサイズで、麻婆豆腐も美味しくて最高でした。

その後、調子に乗ってシャンパンもいただき、優雅な時間を過ごしました。


それからしばらく経って、ふと周りに目をやるといつの間にかファーストクラスのラウンジに沢山の人が集まってきていました。

乗客みんなここに来たんじゃないかと思ってしまうような人の量でした。

ふと1人の食事に目をやると美味しそうなカレーを食べている…。

多少時間が経っているとはいえ、既にお寿司、ラーメン、麻婆豆腐を食べている私。これにカレーを食べるのは流石に食べすぎです。

それに機内に乗り込めば間もなく機内食も出ることでしょう。

・・・

・・・

しばらく考えた後、カレー食べました!!!
カレーもエビのスープもめちゃくちゃ美味しかったです。

食べて正解でした! 今、隔離ホテルでそこそこの食事で乗り切れているのもラウンジでいろいろなものを食べたおかげです(笑)。

そして搭乗ゲートへ

搭乗時間ギリギリまでラウンジでゆっくりしていれば良いもののそれが出来ないのが、心配性のさが。

搭乗開始時刻20分以上前には、いそいそとラウンジをあとにしました。

私は、出国審査を終えてから直でラウンジに向かったので、その時は全く気付いていなかったのですが、ラウンジを出て搭乗ゲートに向かうまでの道のり全然お店が開いていない!

人がいない!

閑散としている! という状態でした。

深夜かな? と思いますが、この時点でまだ17時過ぎです。最後の悪あがき(買い物)をしようかとも思っていたのですが、無理でしたwラウンジに人が集まっていた理由がよくわかりました。他に行く場所が無かったんですねwクローズ後の見回りのような気分になってきました。

搭乗ゲート。そしていざ機内へ

いつもと待ったく違う空港内をうらうらとしながら、搭乗ゲートに到着すると流石にここには人が集まっていました。

(ちょっと安心。)

そして間もなく搭乗です。
私は、第5グループで搭乗と言われたのですが、そもそも乗る人が少ないので、あっという間に順番が回ってきました。

(むしろこれが普通だと嬉しいくらいでしたw)

チケットを見せて、パスポート見せて、定期便と変わらぬ搭乗手続きを済ませ、バスに乗って飛行機まで向かい、階段を登って飛行機に乗りました。

人数も少なかったので、私は最後の方にバスを下り、最後の方に席に向かいました。

普段と変わらない様子の機内。

あとは、席に着いて飛び立つのを待つだけだ!!!

 

…と思っていたのに

 

私の席と思われるところに1人が座っている。

 

いつも乗る飛行機であれば、モニターに席番号が表示されており、荷物棚に席の表示もしっかりあるのに、今回乗った機内は、モニターに表示はないし、ちょうど席と席の間に番号があってめちゃくちゃわかりにくい!

そして何より、どちらの席にしろ人が座っている…。

困っていると後ろの席の男性から「荷物棚に席が書いてあるだろう! それを見ろ(怒)!!!」と怒鳴られました。

なんだか、面倒くさそうな人だったので、前の席に座っていた男性に恐る恐る「この席、私の席じゃないですか?」と聞くと男性は、慌てた様子でチケットを取り出し、一緒に見ると記載されていた席…全然違うじゃん…。同じ列でも無い…。

男性は、慌てて自分の席に移動してくれました。(ちなみに2人共日本人です。)

機内に乗って早々怒鳴られるし、私の席に座っていた男性は、間違えるにしてはだいぶ間違っているし、なんなんだよ! とその時は、思っていましたが、今冷静に考えると私と同じく皆さん多少なりとも特別便でベトナムに行くという事に不安を感じていたのだろうと思います。

(トイレに立った時、私を怒鳴った後ろの席の男性が気まずそうに私から目をそらしたので、そういう事にしておきます。)

普段と変わらぬ機内・機内食・機内エンターテインメントシステム

ピリピリしている乗客が多かったからか、若干の慌ただしさはあったものの、乗客もCAもいつもと変わらぬ服装で、飛行機は飛び立ちました。

私の記憶だと、ベトナムから日本に戻ってきた時のCAさん達の方が警戒心MAXの対応だったように思います。

普通にモニターで映画も観られるし、機内サービスもありました。
機内食も至って普通に出てきます。

ここでふと、そういえば私、国際線のJALに乗るの初めてかも! と気付き、謎にテンションが上っていました。やっといつもの調子が出てきた気がしました。

機内では、「私がモテてどうすんだ」観て、尊い気持ちになって、「ステップ」観て今の姿の可愛い甥たちを見られるのも最後だったんだなと切なくなって涙を流し、「有吉の壁」観ながら大爆笑しているうちに気付けば、ハノイに到着していました。

8ヶ月ぶりのハノイ! 

残念ながら、飛行機中央部分の席に座っていたので、全く空からの景色は見えぬまま、ドカッという音と共に飛行機は着陸しました。

事前のお知らせで、到着後空港での手続きに1、2時間かかる可能性があると書かれていたことと、搭乗時に怒鳴られたのが嫌だったこと、あとは空港の様子を観察したかったので、ほぼ最後に飛行機を下りました。


明日に続きます。(第3回は、こちら)

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ABOUTこの記事をかいた人

宮城県仙台市出身。2013年6月からベトナム・ハノイ在住。 ベトナム在住そして、独身女性だからこそ書ける記事を提供できるよう日々奔走中。自称ハノイ美容マニア。趣味である各国の「民族衣装」撮影時にベストなコンディションで臨めるよう、日々新しい美容方法を試している。 本人はしっかりしているつもりなのに、度々変な事に巻き込まれる。地元の後輩からは『生きるコントby大宮エリー』と言われている。