皆さま、ハノイ市から南に行ったところにある、「香寺(パフュームパゴダ)」をご存知でしょうか?
香寺(パフュームパゴダ)がある「香山」は、ベトナム仏教の聖地として知られており、旧正月には多くの参拝者が訪れる場所で、15世紀頃から建てられ始め、20世紀初めには100以上もの寺社があったといわれています。
私は、この香寺が好きで、何度か訪れているのですが、今回日本から友人が来たタイミングで再度訪れてみました。
しかし、私たちが訪れたのが、旧正月明け1ヵ月弱経った頃だったために、物凄い人でした。
船着き場から手漕ぎのボートで川を進む
ハノイ中心部から南へ車で約2時間、その後、イエン川の船着き場から1時間ほど手漕ぎのボートに乗り川を進んだところに香山はあります。
到着してビックリ! 凄い舟の数です。舟に乗り込むとお菓子や傘などを売りに来る小舟が近づいてきました。1時間という舟の旅、乗客たちはお菓子や飲み物を買って楽しみます。
香山入り口
船着き場から少し歩いたところに香山への入り口があります。
こちらがゲートをくぐるためのチケット。
今回私たちは、ツアーで参加したので、ガイドさんから受け取りました。
続々とゲートから人が入ってきます。
中には、たくさんの参拝客が!
今回訪れるのは、天厨寺と香寺の2カ所です。香山には、全部で13の寺院があるそうです。
お寺に向かう道のりにもたくさんのお店が並んでいます。
こちらでは、お菓子を売っています。色々みたい気持ちはありつつも、ガイドさんからはぐれたら最後なので、しっかり後をついていきます。
天厨寺
こちらが、天厨寺の入り口。15世紀後黎朝第5代皇帝「黎聖宗(レ・タイントン(Le Thanh Tong))」(在位1460-1497)の時代に建立され、その後フランスとの戦争によりもともとの建物は爆撃されたため、現在の建物はその後に建てられた新しいものなのだそうです。 旧正月明けということで、写真を撮るための撮影スポットも用意されています。ガイドさん曰く「天厨寺」は、英語でキッチンパゴダと言われていて、山並みに囲まれた真ん中にあるところが、ベトナムの台所みたいだから、実際にここで食事を作って食べていたから、など色々な逸話があるようです。
お線香を立ててお参りします。
昼食
天厨寺を参拝した後は、腹ごしらえ。
私は、日帰り観光でハノイ近郊の観光ツアーにいろいろと参加したことがあるのですが、香寺ツアーの食事はいつも美味しいです。
ただ、この日は物凄い人で食事にありつくまでに物凄い時間がかかりました。
ケーブルカー
香寺がある山頂までは、徒歩なら40~50分、ケーブルカーなら10分ほどで行くことができます。
ガイドさんから往復のチケットを受け取り、ケーブルカーで山頂を目指します。こちらが入り口物凄い人です。乗り込むまでも一苦労。次から次へとケーブルカーがやってきます。前回よりもスピードが速かったような……急いで乗り込み、急いで降りています。
山頂
山頂についてビックリ! そこには更なる人だかりが……!?香寺に向かう人達で行列が出来ています。日本の初詣もこんな感じでしょうか?一歩一歩徐々に進んでいきます。物凄い人の量です。こちら香寺に続く入り口です。ここにたどり着くまでに何分かかったことか……。
香寺
やっと香寺に到着です。こちらも凄い人! 人! 人!
神秘的な雰囲気をたたえた鍾乳洞内奥にはご本尊の観音菩薩が祀られています。洞窟内の鍾乳石には「米の岩」や「娘の岩」、「息子の岩」と名付けられたものがあり、豊作や子宝に恵まれるご利益があるといわれているそうです。
こちらは、鍾乳洞から落ちてくる水を身体に塗ると健康でいられるということで、たくさんの人が手をかざしていました。
しかし、その様子はまるで芥川龍之介先生の蜘蛛の糸のようでした……。更にたくさんの人達が訪れる中で、参拝終了!
また舟に乗って帰路を急ぐ
山の夕暮れは早く、普段は16時過ぎには舟に乗るのですが、この日はとにかく人が多く、1時間ほど押して舟に乗りました。
帰りもたくさんの舟が。 印象的だったのは、舟に乗ったベトナム人男性たちが、お酒を飲み舟の上で賭け事をしていて、「参拝したそばからそれで良いのか!?」と思いました。お国柄ですかねw船着き場に到着する頃には、辺りが暗くなっていました。
船頭さんお疲れ様でした。
まとめ
今回、私にとって3回目の香寺ツアーで、うち2回はシーズンオフ。今回初めて旧正月明けに行ったのですが、賑わいっぷりが全く違うので驚きました。
体力を大分消耗しましたが、こんなに賑わう場所なんだ! ということが知れて良かったです。
ただ、旅行で訪れる場合は、旧正月明けは避けた方が無難かなと思います(笑)今回も最後までお読みいただきありがとうございました!